WHY DON'T YOU SWIM AT HILO? −Apr.2004−
「ヒロで泳ごう!」
ハワイ島の中で、私はとにかくヒロが好きです。 ヒロを中心とした東側で遊ぶだけで、ハワイ島滞在をかなり満足しています。 そう言うと「でも、東側じゃ海で泳げないし」と仰る方がいます。 うふふふふ、東側にもいいビーチはあるんですよ。
RICHARDSON OCEAN PARK ヒロ市街から海沿いに東へ東へと行くと、いくつものビーチパークをみつけます。 その多くは、地元の人たちの憩いの場であるようで、BBQをしていたり、集会(?)をしている光景をよく見かけます。ちょっと観光客には立ち寄りがたい雰囲気です。 その中で、リチャードソン・オーシャンパークは、観光客も混じりやすい雰囲気のビーチ・パークです。
海に沿って東へ向かう舗装路の、行き止まりに、リチャードソン・オーシャンパークはあります。 晴れた日の午後、リチャードソン・オーシャンパークの駐車場は、ほぼ満車状態でした。 ローカルの車がほとんどですが、観光客の車もちらほら停まっています。 海岸沿いの木陰では、本を読みながらのんびりしている人もいますが、このビーチパークは海に入って遊んでいる人、それも子供が多いようです。
小さな湾になったビーチでは、小さな子供が波が来るたびに歓声をあげています。もう少し沖には、波待ちのサーファーたちもいます。 ビーチでは、だれかのお誕生会をしていたようで、風船がたくさんくっついたピクニックテーブルには、ママと小さな子供たちがいっぱい。 西側のビーチが「リゾート」だとしたら、このビーチパークはハワイの日常という感じです。
ハワイ島は黒砂のビーチが多いのですが、ここも砂は黒。だから透明度は、イマイチですが、海に入ってみると、すぐにチョウチョウウオを見つけました。 「おおっ、チョウチョウウオ・・・」波に揺られながら、 一生懸命シュノーケルしている私の隣では、どうみても幼稚園くらいの子供が平気で遊んでいます。さすがに地元の子は、泳ぎが上手い。 このビーチパークは、ライフガードも常駐しているため、小さな子供でも安心です・・・が、ふと気が付くとライフガードは見張り台にはいません。 あれ、どこに行ったのかな・・・と思ったら、ライフガード用のサーフボードで波乗りをしていました。 うーん、海から監視ってことで、いいのかな。時々、沖の方で泳いでいる人に話しかけています・・が、話す相手はどうも女の子ばかりな気も・・・。
少し曇ってきたので、ビーチ沿いを歩くことにしました。
カメがいっぱい 子供たちが遊ぶビーチの隣は、護岸された湾になっています。こちらで遊んでいる人はあまりいませんが、砂の色が黒くて、底が見えないから、躊躇 するのでしょうか。 「あれ、あそこになにか・・」 「あ!カメだ。でも、すごく大きい・・・」 2畳くらいありそうな大海がめがゆっくり泳いでいます。 オットは果敢にもカメといっしょに泳ぐべく、水に入って行きましたが、すぐにあがってきました。
「だめだ、こんなに大きいと、いっしょに泳ぐのは、ちょっと怖い・・・」 それに、こちらの湾は、水が冷たいのだそう。このビーチパークは、海の中に泉が沸く場所があり水温が低い場所があるそうです。みんなこっちで泳がないのは、水温が低いからなんですね。 「きっとヒロ湾のヌシだね」 しばらくヒロ湾のヌシを眺めた後、ビーチパークの奥へと向かいました。
ライフガード用見張り台の前を通ると、いつの間にかライフガードのお兄さんがもどってきています。どうやら、彼女が差し入れを持って来ているよう。海でナンパ(?)していたケハイも見せずに、彼女と仲良く並んで、遅いランチを食べていました。
ビーチパークの奥は、浅い大きな池があります。 大きな岩が海と池の境になっていますが、岩の向こうは湾ではなく太平洋です。 大岩の向こうでは、かなり高い波があるのが垣間見れます。打ち寄せる波は岩の隙間から、新鮮な海水を運んでくるようです。 「あれ、カメだ!」 「あ、こっちにもカメが!」 池にはどこから入ってきたのか、カメが泳いでいました。こちらの池は、浅い上に、底が岩なので、カメの姿もはっきり見えます。 「うわー、カメだらけだ」
外洋にむかって、お父さんと子供が、網で魚を獲る練習をしていたり、地元の若者が海を見ながら物思いにふけっていたり、なんだかヒロらしいビーチパークです。 運がよければ、このビーチパークから、外洋で泳ぐイルカも見ることができるそうです。
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