HILO DOWNTOWN

BUILDING WATCHING IN HILO  −Apr.2004−

 

「ヒロ建築探偵」

 

ヒロには、ちょっと昔の素敵な建物がたくさんあります。

その多くは、現在も使われていて、街を歩いていると、

タイム・トリップした気持ちになります。

ホロホロしながら、昔の建築物を眺めるのも、ダウンタウンの楽しみです。

 

 

 

FEDERAL BUILDING (MAP@)

1919年に建築されたフェデラル・ビルは、現在は行政のオフィスや郵便局として使われています。内部の郵便局には、もちろん入ることができます。

カラカウア公園側から見る、コの字型に円柱がそびえる姿は重厚な雰囲気、ワイルク川側から椰子の木ごしに見る姿は瀟洒な雰囲気を感じます。スペイン風の屋根と白い壁のコントラストも美しい、ヒロの中でも、私が好きな建物です。

 

FIRST TRUST BUILDING (MAPA)

TOYAMA BUILDINGとして知られるこの建物は、1908年にヒロで最初の耐火建築として建造されました。

アーケードの、優雅な曲線を描くスチールの梁や、薄いピンクの壁など、どこか女性的なイメージのこのビルは、不動産・保険などの会社のオフィスや、フリーメーソンのクラブとして使われましたが、現在は「KAIKODO」というレストランになっています。このレストランの内装も、なかなか素敵ですので、建築ファンは必見です。

KOEHNEN'S BUILDING (MAPB)

19号線を走っていても、パステルカラーのこの建物は目を引く存在です。1910年、コアを内壁に、オヒアを床材に使ってコーエン・ビルは建築されました。現在は家具店などに使われています。ワイアヌエヌエ・アベニュー側に建築された年を示す「1910」という数字を見ることができます。この近くに200号線の基点を示す「0」のマイルマーカーもあるので、探してみてください。

PACIFIC TSUNAMI MUSEUM (MAPC)

1946年と1960年にヒロを襲った津波を、実際に経験している太平洋津波博物館は、1930年に建築されたもの。

コンクリートで建てられた一見、無骨そうなビルですが、カメハメハ・アベニューから見ると、円柱や正面上部の浮き彫り、入り口上部の飾り窓などを見ることが出来ます。

このビルにはヒロ湾を監視するカメラが設置され、24時間ライブで映像が配信されています。<ライブ映像>

 

PALACE THEATER (MAPD)

ヒロの数少ないイルミネーションのひとつが、パレス・シアターの看板です。

1925年に当時のハワイの最新鋭の映画館として建築されたこの劇場は、何度かの閉鎖を経て、現在も映画を上映しています。ノスタルジックな外観は、ダウンタウンの象徴のひとつではないかと思いますが、内部もアール・デコ調だそう。一度、入ってみたいところのひとつです。

VANA BUILDING (MAPE)

パステル・ピンクのカリブ風のヴァナ・ビル。

カメハメハ・アヴェニュー沿いは、パステル・カラーのカリブ風のビルが多いような気がします。そしてビルに入るお店も、どちらかというと観光客向けかな。

パーキングスペースが多いので、この辺りに駐車してホロホロするのもいいですね。

S. HATA BUILDING (MAPF)

912年にハタ家によって建てられたハタ・ビルディングは、太平洋戦争時に米軍に接収され、戦後ハタ・ファミリーが買い戻した、という経緯があります。

現在はレストランなどに使われていますが、アーケードのスチールの梁を眺めながら歩くのも楽しい一角です。

ファーマーズ・マーケートがこのビルの南角地で開かれるので、目印にするといいでしょう。

ANCIENT ORDER OF FORESTERS BUILDING (MAPG)

カメハメハ・アベニューから一本奥に入ると、ダウンタウンもいっそうディープな感じがします。

フォレスターズ・ビルの建つケアヴェ・ストリートは、とってもDEEP。

フォレスターズ・ビルはANCIENT ORDER OF FORESTERSを支援するために、1925年に建てられました。中央の大きな扉は、2階へ続くのでしょうか・・。

 

HAWAIIAN TELEPHONE COMPANY BUILDING (MAPH)

1920年代に、テレフォン・カンパニー・ビルは、その名前の通り電話会社のオフィスとして建てられました。

スパニッシュスタイルと呼ばれる、カリフォルニア教会建築様式(ミッション建築)で、その特徴である暖色系の屋根、白い壁が印象的。それ以上に、壁に装飾されたタイル、ラナイや軒下のデコレーションが、目を引きます。銅製の雨どいも、優雅な装飾のひとつです。

内部も、ボーダレスな装飾がされているそうで、ぜひ見学したいなあ。

 

OLD POLICE STATION (MAPI)

現在はEAST HAWAIIAN CULTURAL CENTERとして使われている、オールド・ポリス・ステイションは、1932年に建てられました。1975年まで警察署として、使われていたそうです。19世紀のハワイ様式を色濃く残した建物は、シンプルな感じ。カルチュラル・センターの内部は、寄付金を払って入ることができます。

CENTRAL CHRISTIAN CHURCH (MAPJ)

ハイリ・ストリートは別名チャーチ・ストリートとも呼ばれるほど、教会が多い通りです。

セントラル・クリスチャン・チャーチは20世紀初頭に、ポルトガル移民のために建てられた、ヴィクトリアン様式の教会。ダウンタウンにひっそり建つ小さな教会、という印象を受けました。

St. JOSEPH'S CHURCH (MAPK)

1919年に建てられたスパニッシュスタイルの教会は、ハイリ・ストリートの中でも取り分け目を引きます。

カリブ海を思わせる明るいピンク壁や、高い鐘楼、ステンドグラスの窓などが特徴的。

HAILI CHURCH (MAPL)

1859年に建てられた、この教会は、明るい黄色い壁と、高い鐘楼が印象的。

2つのドアは、かつて入り口が男性用と女性用に分けられていたためです。

ハワイアンに布教する目的で設立されたためか、現在もハワイ語と英語で礼拝が行われるそうです。

PU'UEO STREET BRIDGE (MAPM)

ワイルク川にかかる橋のなかで、プウエオ・ストリート橋は、一番オールド・ヒロらしい感じがします。

きれいな曲線を描く欄干とアンティックな街灯、ワイルク川の緑が映える橋です。

名称不明 (MAPN)

さて、ワイルク川にかかるWAINAKU AVE. BRIDGEから上流を見ると、建物の下に川が通っている不思議なビルがありました(写真の右端の建物です)。

すごい勢いで、建物の下から水が流れています。

どうも、電気関係のビルなんですが、水力発電というわけでもなさそうだし・・・?

 

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