HIKING AT MAHA'ULEPU −May.2004−
実はビーチ・トレッキングが山登りの次くらいに苦手です。 コンタクトをしているから、砂が目に入ると痛いし、 木陰のない海岸線は、めちゃめちゃ暑いし。 そう云うわけで、歩きたい場所の優先順位が低かったマハウレプですが 急に優先順位を上げるような記事をみつけてしまいました。
「マハウレプを歩こう!」
開発計画 この春、「マハウレプを守ろう」というサイトを見つけました。 現在、マハウレプ周辺の土地を所有している会社が、マハウレプをリゾート開発しようとしている、という内容と、マハウレプの自然を守ろう、と呼びかけているサイトです。 (そのサイトは"MALAMA MAHA'ULEPU"といいます。HPはこちら) ハワイの多くの景勝地は、リゾート施設が乱立しています。カウアイも同様です。私たち観光客は、その乱立に少なからず手を貸しているわけです。その観光客の都合のいい感傷かもしれませんが、これ以上、乱開発しなくてもいいんじゃないか、と思ったりします。 もしかしたら、もう見れなくなるかもしれない・・・・数少なくなった、手付かずの景勝地を持つビーチに行ってみたくなりました。
KAWAILOA BAY
そんなわけで、マハウレプにお弁当を持ってハイキングに行くことになりました。 ポイプの東端にあるハイアット・リージェンシー・ホテルの前の道を、どんどん東にドライブすると、土埃のたつ未舗装路に出ます。数百m行った所で右へ曲り、さらに数百m進むと駐車場です。 この未舗装路は、既に私有地なのですが、昼間はゲートが開けられビーチへの道が開放されています。でも、夜になるとゲートが閉まってしまうので、注意しましょう。 未舗装路は所々大きな穴が開いていました。私たちは4WD車で行きましたが、もちろん4WDでも保険の効かない道です。
駐車場の左手には防風林のような林が続いています。ここからカヴァイロア・ベイは、徒歩で直ぐです。カヴァイロア・ベイは美しい入り江です。でも、遊泳できる感じではなく、大波が次から次へと打ち寄せてきます。入り江で魚釣りをしたり、ビーチチェアを持ち込んで読書をしている人はいますが、泳いでいる人はいません。しかし、大きな木も多く、ちょうどいい木陰があるので、お弁当を広げるのにもいいところです。
私たちもここで、お弁当タイムを取りました。美しい海を眺めながらのランチは、格別においしい! お弁当を堪能して、ビーチハイキングへ出発しました。
ビーチ・トレッキング
カヴァイロア・ベイから海岸沿いに、小道が続いています。海岸沿いの崖伝いの道です。 「うわー、魚が泳いでいる!」 崖から見える海は、透明度が高く、崖下の珊瑚礁とそこに泳ぐ大きな熱帯魚がはっきり見えます。 「ずーっと見ていると、落ちそうだね」 この辺りの崖は、かなり危ない感じです。あまり崖に近づきたくない感じ・・・
「ここら辺、砂に埋もれているけれど、実は穴が開いていたりして・・・うわっ!」 まさに、その通りで、砂に埋もれた穴らしきものに、思い切り足を踏み入れてしまいました。 幸い、そのまま海へ落ちてしまうほど大きな穴ではなく、踏み抜くほどでもないのですが、明らかに砂の下は海という感じに沈みます。 辺りをよく観察すると、波が打ち寄せる度に、ボコボコ砂が噴きだす場所がありました。 「うーん、面白い。見ていて飽きないねー」 原理は潮吹き岩と同じなのでしょうが、なんとも不思議。手をかざすと、風が上がって来るのも分かります。
この辺りは、多肉植物が海岸を埋め尽くすように生えています。黄色いイリマも所々に群生しています。この日は良く晴れていたのですが、海からの風で、それほど暑さは感じません。道もなだらかに起伏がある程度で、歩きやすく楽しい道です。
低い丘を越えると、崖に囲まれた入り江が見えました。カヴァイロア・ベイよりも、更に大きな波が打ち寄せています。
素晴らしく青い海から打ち寄せる力強い波と、カウアイの南海岸を彩る山々に囲まれた、草原の様な海岸線は、ここがハワイであることを忘れてしまいそうになる不思議な風景です。 あの山の向こうがキプカイでしょうか。キプカイは陸からのアクセスはできません。
マハウレプはハワイアンの史跡でもあり、希少な動物も生息しています。リゾート地ではなく、今のまま後世に残して欲しいものだ、と改めて思いました。 ビーチの大きな岩に打ち寄せられた珊瑚で作った、「ALOHA」の文字がありました。 「うーむ、なんだかズルいけど・・」と、言いつつ「NOPU」の文字を珊瑚で署名してきたのでした。
マハウレプは、ずっとこのままだといいな
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