HIKE IN BERRY FLAT TRAIL -Sep.2003−
「ベリー・フラット・トレイルをハイキング」
JEEPのレンタル料金は高い。 モトを取るためにも、4WDじゃないといけないトレイルへ行ってみよう! ・・・と、いうわけじゃありませんが、コケエの奥へと歩きに行きました。
計画変更
当初、SUGI GROVE CAMPまで車で行くつもりでした。 しかし、寄り道しすぎたためと、雨宿りをしていたために、コケエ・ミュージアムを出発したのは、午後2時近く。かなり遅い出発です・・・。 まずは、コケエ・ミュージアムより少し550号を登ったところから、MOHIHI Rd.へ入ります。
「え!これ、本当に車で走る道か!」いきなり悪路です。幅が狭く、草の中を走っているようです。 「だって、地図には・・・」しかし、すぐに私は思い出してしまいました。昨年、WONDER WALKSに参加した時は少し下のKUMUWELA Rd.より 未舗装路に入ったことを・・・。 「・・・もしかしたら、もう一本下の道のほうが、走りやすいかも・・・」 しかし、道は引き返すスペースがありません。暫くすると、赤土のギリギリ2車線くらいの幅の道に出ました。ほっとするのもつかの間、道の波うち具合はどんどん激しくなってきます。
砂地ではないので、スタックする心配はないのですが、車高の低い車なら、地面に車体を擦ってしまいそうです。 道は所々ボコボコで、オフ・ロードを走り慣れていない私たちには、辛く感じられます。
しかも、地図に 「4WD FROM HERE」と記載されている地点を過ぎると、幅の狭い急な下り坂になってきました。ここまで入り口から約15分、まだ行程の半分も来ていません。 相変わらず、天気も思わしくありません。 「この辺りの、トレイルにしようか・・・・」「そうしよう・・・・」 時間も遅い上、ドライバーのヤル気がダウンしているので、今いる場所から一番近そうなトレイルを歩くことにしました。
「ベリー・フラット・トレイルを歩こう!ベリー(なんだかカワイイ)でフラット(なんて素敵なヒビキ)だもん」
BERRY FLAT TRAIL ベリーフラット・トレイルの入り口の少し先に、駐車スペースがありました。 コケエのトレイル路は、入り口にトレイルの名前が書いてある標識が立っています。 ベリーフラット・トレイルの入り口付近では、名前の通りベリーの茂みが私たちを出迎えました。
フラット、と言うだけあって割合平坦な歩きやすい道が続きます。トレイルは人の気配が全くなく、鳥のさえずりが時折り聞こえるくらいです。 やがて、大きな杉の木が立ち並ぶ暗い森へと、辺りの様子は変わってきました。鳥の声も全くしなくなり、不気味なほど静まりかえっています。杉を伐採し、運搬するために裁断途中、といった作業場のような所もありますが、作業はかなり以前から進んでいない様子です。
暫くすると、やや開けたところへ出ました・・・・道がよくわかりません。どれも「これが道」と言えそうな感じの広場です。「左だよ、左」夫の決断力に従って、左よりの道の様なところを進みます。そう言われてみると、先人の靴跡があるような、ないような・・・。
果たして、道は続いていました。しかし、暗い杉並木は終わりません。ところどころ、カヒリ・ジンジャーの群落を見かけますが、既に花の時期が終わり、立ち枯れている姿が、不気味さを盛り上げてくれます。 大きな杉の木が何本も倒れ、苔むしている姿も、なんだか怖い・・・。 巨木が、根元からなぎ倒されていますが、これはハリケーンの傷跡でしょうか。
’90年代にカウアイを襲ったハリケーンは、数々の傷跡を島に残していきました。歴史のあるホテルをクローズさせるなど、観光への被害も大きかったのですが、外来植物が勢力を伸ばすなど、自然への被害も甚大なようです。ベリー・フラット・トレイルもベリーは入り口付近で見かけただけで、バナナ・ポカやグアバなどの外来種が目立ちました。
さて地図によると、ベリー・フラットトレイルは途中、ELEKENINUI STREAMという小川を越えることになっています。どうも、小さな窪地の湿った底が、そのストリームだったようです。
「あ、何か標識が・・・!」三叉路に標識が立っていました。 「・・・・壊れていて、よくわからない・・・どれかが『DEAD END』なのは、分かるけど・・・」 ベリー・フラット・トレイルは途中でPu’uka ’Ohelo Trailと名前を変えます。どうやら、ここが分岐点のようです 「左・・・だよね」「バックス・バーニーが標識を回転させていなければね」 マングースもいない島だし、悪いウサギもいないはず・・・左へ進みました。
PU'UKA 'OHELO TRAIL
道の名前がプウカ・オヘロと名前を変えてから暫くすると、道の様子も明るい林へと変化しました。 でも、道は細く、草の中を掻き分けて進んでいるようです。グアバの甘酸っぱい匂いが漂っています。 明るい道なので、小鳥の声も聞こえますが、種類を判別するほど、近くには来てくれません。
時々、倒木の下をくぐったり、トゲのある草をステッキで払いながらも、平坦な明るい道を歩くのは楽しい。 また、三叉路に出ました。今度は、標識もありません。 切り株の上にパタラン(木の枝などで作る道しるべ)と思われるオブジェが置いてありますが、どちらに行けばいいのか、ちょっと分かりません。地図と道を照らし合わせてみると、右がDISCOVERY CENTER TRAIL (WATER TANK TRAIL)で、そのまま歩いていくと550号線へ出ます。左へ曲りプウカ・オヘロ・トレイルの続きを歩きました。
再び、グアバの林が続きます。 道に落ちたグアバを啄ばむため、トレイルに降りてきている小鳥も見ることが出来ました。 谷間を見下ろす絶景のポイントもあります。
「この辺りは楽しいねえ」と、言いつつもトレイルの終点が見えた時は、ちょっとほっとしました。
ベリー・フラットの入り口から1時間15分。初心者向きのトレイルと言えるかもしれませんが、もっと早い時間に余裕を持って歩いた方が楽しいでしょう。また、景色を楽しむには、不向きの道かもしれません。 さて、トレイルの終点付近には、民家が何件も建っていました。 コケエは州立公園じゃないのかな?私有地なの??とにかく、民家には「KEEP OUT」の看板がベタベタ貼ってあります。 ここから、車を置いたベリー・フラット・トレイルの入り口まで、オフ・ロードを20分かけて、てくてく歩きました。このオフ・ロードの登り坂が、実は一番キツかったのでした。
ちょっと怖い森の木々
※ベリーフラット・トレイルは、歩きやすい道ですが、何箇所か迷いやすい分かれ道がありました。 このページを参考に、トレッキングをされる場合も、必ず詳しい地図を携帯されることをお薦めします。
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