WONDER WALKS IN KOKE'E -Sep.2002−
「コケエ・ミュージアムのガイドハイク」
旅行に行く時は、現地で行われるイベントを、徹底的に調べることにしています。 結構、無料や安価のガイドツアーなどが頻繁に開催されています。 専門家のお話を伺う、貴重な機会をタダ(もしくは数$)で、体験できるなんて!
準備 ”WONDER WALKS”は、コケエ・ミュージアム主催のガイドハイクです。 2002年度は6月から9月まで不定期に開催されました。(くわしい開催日時は、ハワイ観光局などのホームページで検索することができます。)
開催日によって、内容が異なるようなので、自分のスキルにあったガイドハイクか確かめる方がいいでしょう、と言っても、ざっと内容を見たところでは、どの回もトレッキング初心者でも大丈夫そうです。私たちが参加した回は”気軽な、家族向け”ということでした。
私たちは、日本からコケエ・ミュージアムの担当者にメールを送って、申し込み(SIGN UP)をしました。 当日、コケエ・ミュージアムで申し込もうとして、「参加人数が多いからちょっと待って」と言われていた人もいます。また、申し込み時に頂いたリターンメールで、トレッキングの内容や諸注意、アドバイスなども教えて頂いたので、事前の申し込みをお薦めします。
ハイクに出発 コケエ・ミュージアムの売店で予約の確認をすると、思った以上にたくさんの参加者がいました。 まず、ミュージアムの前で、ガイドの紹介と諸注意、それに参加者の自己紹介があります。参加者は私たち以外は全員メインランドからの観光客でした。みなさん合衆国の色々な州からカウアイに、いらしているようです。
ミュージアムの職員の方からの注意は、トレッキングのツアーにありがちな内容ですが、 「狩猟シーズンなので、ハンターに気をつけてね。犬たちは訓練をされているから大丈夫だけど、ハンターを見ても隠れたりしないでよ」・・・・うーむ、それは思っても見なかった、ご注意です・・・。
この日のガイドさんは、学校の先生をしていらした(たぶん定年された)ボランティアのTak Fujitaさん。お名前からすると、日系の方のようです。引率してくださる別のボランティアの方が最後尾に付いてくださるので、メンバーから置いて行かれて迷子になる、という心配はありません。 参加者の車に分乗して、トレッキングロードの入り口まで行きました。いよいよガイドハイクの開始です。
WAININIUA TRAIL 今回歩くのは、コケエ・ミュージアムの近くのワイニニウア・トレイルです。
このトレイルロードは、未舗装路と未舗装路をバイパスのように繋いでいる1kmほどのトレイルで、やや勾配はありますが、それほど急ではありません。 赤土で滑りやすいアップダウンも、木の根などで階段状に足がかりが出来ていて、歩きやすく整備されています。
トレイルを歩きながら、ガイドのフジタさんからお話を聞きます。 「この花はカヒリジンジャー」と、ボキッと
花を折られます。ああっ、と思うのですが、この花は繁殖力の強い外来種で、そこらじゅうに咲いて在来種を脅かしています。
「たいへんいい匂いがします」参加者に花を回してくれるのは、やはり参加者の小学生くらいの姉妹です。彼女たちは自然にアシスタント嬢になって、働いてくれていました(写真右) 。 彼女たちは、ガイド中に発言する時は手を挙げて了解を求めるなど、小学生なのに素晴らしいマナーです。私たちも、彼女たちの積極性 や礼儀正しさを見習わないと。
このハイキングは、様々な植物を実際に見て、触って、嗅いで、食べて(!)の体験型ガイドハイクです。 先頭の方の参加者から「コレは食べられるよー」と、グアバやリリコイの仲間のバナナ・ポカなどが、次々と回ってきます。 「あれっ、オイシー」と思ったのはストロベリー・グアバ。 赤よりもドス黒い色まで熟した実の方がおいしいそうです。トレイルロードにたくさん成っているので、ブチブチちぎって食べました。
ガイドのFujitaさんのお話は興味深く、ハワイアンキルトをしていてハワイの植物について調べている私にとっては、ワクワクするようなお話を次から次へとして頂きました。
参加者も楽しい人ばかりで、ハイキングへ参加する積極的な姿勢は雰囲気を盛り上げます。 「みなさん、この木はハワイの固有種で、ボキッ、おー大変だ、大事な木を折ってしまった」 「証拠映像をビデオに撮ったぞー!」 うーん、アメリカ人はつっこみがいいねえ。
おやつ ワイニニウア・トレイルを抜けたところで、小休止。 Fujitaさんが、お手製のエネルギーバーとそのレシピを配って下さいました。 エネルギーバーは大麦とドライフルーツの『おこし』のような感じです。みなさん「お手製ですって」「まあ、すばらしいわ」などといいつつ平らげていきます。甘さもほどほどで、力の出そうなおやつです。
帰りは、来た道を15分ほどで戻り、トレイルロードの入り口まで帰ってきました。 ここで再び、ジュースとFujitaさんのお手製ケーキが振舞われました。 ボランティアのガイドなのに、こんなに親切でいいんでしょうか!感激しつつも、ケーキを頂きます。 このケーキもおいしい!!Fujitaさんは名シェフなんですね〜。
参加者のみなさんも嬉しそうです。 みんなどんどんお代わりするのも、いい感じです。
外国人は私たちだけだったのですが、参加者の方は「日本に行ったことがあるんだ」「日本語が少しできるわ」などと、何かと話し掛けてくださり、とてもフレンドリーです。 「私たち、シアトルから来たのよ」?はぁ・・シアトルが何か??「イチローですね!」・・・カンのいい夫で良かったです ・・・・。シアトルから来たというカップルは嬉しそうです。「ササキ〜」と、拝むまねをするとウケテくれました。 「今年はマリナーズは残念でしたね」「でも、来年もあるわ」などと野球談義にも花が咲きます。 とても楽しいハイキングでした。
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