BIRD-WATCHING IN MOLOKAI −Sep.2003−
鳥を見ることが大好きです。 バードウォッチは初心者ですが、ハワイでも鳥を見に行くようにしています。 もちろん、モロカイでも。
「モロカイでバードウォッチング」
モロカイにはネネを繁殖している非営利団体の施設「NENE O MOLOKA’I」があります。 NENE O MOLOKA’Iを、見学する時は、事前の問い合わせが必要だと聞いています。私たちも、日本からメールを送りました。すぐに頂いたお返事には「モロカイに着いたら電話してね、待っているわ」という大変フレンドリーなお言葉が。やっぱり、フレンドリー・アイランドなんだなあ、とちょっと嬉しくなりながら、宿から連絡を取りました。 メールで「バード・ウォッチができるところをご存知でしたら、教えてくださいね」と、書いたのを憶えてくださっていて、バード・ウォッチングに適した早朝に来るようにと、仰ってくださいました。
朝7時半過ぎにNENE O MOLOKA’Iに伺うと、代表のArleoneさんが、私達を迎えてくださいました。 「いらっしゃい、このネネとこのネネは親子なのよ。子供の方がママより大きくなっちゃったけど」 敷地内の池にはNENEの他、AE’Oなどの野鳥も来ています。ネネは野鳥を威嚇したり、水に入ったり、私の知っている観光客にエサをねだりに来るネネたちと違って、活発な感じです。ネネは、水かきを持つ鳥ですが、泳ぐ姿は初めて見ました。 「さあ、早くしないと鳥がいなくなっちゃうわ」 Arleoneさんは、そう言って手書きの地図で、バードウォッチのポイントを教えてくれました。
地図は、大変分かりやすく、各ポイントで見ることができる鳥と、そのハワイ名と英語名まで書いてくださっています。早い時間にお邪魔したにも関わらず、なんて親切なんでしょう。 Arleoneさんは、ハワイの鳥たちの習性や鳴き声まで丁寧に教えてくださいました。やっぱりフレンドリー・アイランドなんだねえ、と感激しながら Arleoneさんの地図に従って、モロカイでのバードウォッチングの開始です。
BIRD-WATCHING Arleoneさんにお礼を言って、教えてくださったポイントまでドライブです。 まず始めは住宅地の近くの湿地帯です。が、残念ながら鳥は一羽もいませんでした。すぐに2番目のポイントへ移動です。
2番目のポイントは、グラウンドです。ここにはKOLEAとKIOEAを見ることができるそうです。 「あ、いたいた!」アマサギの大きなグループの中に、KOLEAを見ることができました。AE’Oもいます。 グラウンド沿いの金網に張り付いて、鳥を見ていたのですが、ヘリコプターが低空飛行でやってきたため、鳥たちは驚いて飛び去ってしまいました。ヘリコプターがハワイの鳥に悪影響を与えていることを、いろいろなところで目にしますが、バードウォッチングをしていると、本当にヘリコプターの騒音は邪魔です。
がっかりしながら、3番目のポイントへ移動しました。
3番目のポイントは、河口近くの湿地帯です。 「アエオがいっぱいいるぅ〜」小声で大喜びしてしまうほど、たくさんのAE’Oが朝のお食事中でした。私たちをみつけて、 見張りの一羽が大きな声で仲間に警告しだしたので、少し遠くからAE’Oの朝のお食事を眺めました。見ると、足元の砂地には、鳥の足跡がいっぱいです。
AE’Oは、ハワイじゅうで1800羽とも、1200羽とも言われている希少な鳥ですが、この朝だけで30羽くらい見ることができました。
最後のポイントは、私有地の中です。ある会社の敷地内の池で、立ち入り禁止の札まで立っています。 「あの・・・NENE O MOLOKA’Iで、バードウォッチングができると伺ったのですが・・・」 と、従業員らしい方にお断りしてサイン・ブックに記帳しました。 「ああっ、オオバンが営巣してる!」 ハワイの伝説にもたくさん現れる’ALAEがカップルで池の上に巣を作っていました。よくみると、巣は古いボディボードの上に作っているようです。池には、まだ何枚かのボディボードが浮かべてあります。営巣しているカップルは2組だけでしたが、’ALAEは何羽も池の上を泳ぎまわっています。 AE’Oやアマサギ、名前のわからないカモなどもいました。 バードウォッチを堪能して、従業員の方にお礼を言うと 「どこから来たの?日本から?日本には行ったことがあるよ。いいところだね。モロカイを楽しんでね」 と、言って下さいました。 モロカイって本当にフレンドリー・アイランドなんですね。
※最後に、「モロカイでバードウォッチングしようかな」という方へ提案 文中では、あえて「どこで鳥を見たか」をはっきり書いていません。 バードウォッチングしてみたいな、という方は、バードウォッチの相談にNENE O MOLOKA’Iに行ってみてください。バードウォッチまではしないけれど、ネネがみたい、という方もぜひNENE O MOLOKA’Iへ、行ってみませんか。その際は、アポイトメントを 忘れずに。 そして、ネネのために少し寄付をしませんか。入場料や、寄付の強要など、全くなにも無いところなので、ハワイの州鳥で絶滅危惧種のネネのために寄付という形でお礼をするのは如何でしょうか。
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