'I'IWI Hawaiian Name:’I’IWI,’I’IWI POLENA,’I’IWI POPOLO,OLOKELE/和名:ベニハワイミツスイ
同じハワイミツスイでもアパパネに比べ、 イイヴィを見ることは、結構難しいのです。
アパパネもイイヴィも同じ赤いミツスイですが、イイヴィはアパパネに比べちょっとだけ大きく、アパパネがクチバシと足が黒いのに対し、 イイヴィは赤。そして、一番の特徴はクチバシが曲がっていることです。曲がったクチバシは、ロベリアなどの筒状の花弁を持つ花の蜜を吸いやすく進化したものと考えられています。 イイヴィは成鳥と幼鳥で呼び名が変わり、イイヴィ・ポレナは成鳥、イイヴィ・ポポロは幼鳥を示します。成鳥になると赤い羽になりますが、幼鳥時は黄色っぽい羽だそうです。かつて、イイヴィの羽は、マントなどを作るために使われました。フェザー・マントを作るためには3万もの羽が必要だったそうです。 カウアイ、マウイ、ハワイ島の3500フィート以上の高地の森林に生息し、オアフやモロカイではほとんど見ることはできません。イイヴィの鳴き声は特徴があり、すぐに聞き分けることができます。でも、時々他の鳥の鳴きまねもするのだそうです。 イイヴィはなかなか写真に撮れなかったのですが、大雨の中、やっと撮影できました。目が小さくて意外に可愛くないかも・・。
<写真の撮影場所>ハワイ島:Saddle Road
English Name:JAVA SPARROW/和名:文鳥
19世紀からハワイにいたらしいのですが、20世紀半ばに定着した鳥です。 文鳥はインドネシアが原産らしいので、ハワイの暖かい気候は住みやすいのでしょう、結構いろいろなところでみかけます。
私が初めて文鳥を見かけたのは、ワイキキ・ビーチでした(1990年代半ば)。 ちょっと見難いのですが、左の写真は、カウアイの住宅地で撮りました。この家では鳥のために、なにかエサを用意しているらしく、毎朝このように文鳥の群れが集まっていました。集まる鳥の全てが野生の文鳥、というのが日本では見られない光景です。
<写真の撮影場所>カウアイ島:Kapa'a/Lihue Park
KALIJ PHEASANT English Name: KALIJ PHEASANT/和名:ミヤマハッカン
ミヤマハッカンはヒマラヤからタイにかけてのアジア地域に生息するキジ科の鳥です。ハワイでは、主にハワイ島に生息しているようです。 ハワイでハンティングが行われていることは、日本ではあまり知られていないようですが、この鳥は、狩猟目的で、持ち込まれたものと思われます。 バードパークを散歩していて、何羽ものミヤマハッカンを見かけました。でも、私たちの気配を察知すると、あっという間に草むらに逃げ込んでいきます。
ミヤマハッカンは、病気を他の鳥にうつしたり、ハワイ固有植物の脅威になっている、リリコイやバナナ・ポカの種をまき散らしているそうです。 無理矢理つれて来られて、害鳥と呼ばれ、ハンターに怯えるなんて、本当にかわいそうですね。
<写真の撮影場所>ハワイ島:Kipuka Puaulu Trail/Devastaion Trail
Hawaiian Name:KOLEA/English Name: PACIFIC GOLDEN−PLOVER/和名:ムナグロ
Koleaは、夏の終わりから春先にかけて、ハワイで見られる渡り鳥です。
湿地や草地で見ることができ、ゴルフ場などのオープンスペースにもいます。 ハワイ語の”Kolea”は、鳥の飛行時の鳴き声が基になっているそうです。ハワイでは、チャントの中にもKoleaは登場します。 和名で、ムナグロというように繁殖期には胸元が黒く変わります。 Koleaは、4月頃から7月頃に北極圏で営巣し、ハワイで越冬しますが、親鳥たちはヒナを置いて、先に渡りを始めてしまい、若鳥たちはその数週間後に、5000kmの道のりをノンストップで渡ってきます。 また、Koleaはそれぞれテリトリーを持っていて、同じ場所に帰ってくるそうです。
<写真の撮影場所>ハワイ島:Volcanoes National Park/カウアイ島:Poipu Beach
English Name:JAPANESE WHITE-EYE/和名:メジロ
1920年代から30年代に、日本からの移民によってハワイに持ち込まれたメジロが、野生化したものです。ハワイの主な島々で見ることが出来ます。 日本にいるメジロと同様、花の蜜や果物、昆虫などを食べているようです。 ハワイの在来種で希少となったミツスイの仲間の鳥たちと、メジロはエサや生活圏などで競合しているので、在来種の脅威になっている可能性があります。 ハワイ・ミツスイを探してバードウォッチをしている時も、メジロを大変よく見かけます。左上の写真のように、レフアの蜜を吸っていたり、ミツスイと行動が大変よく似ているので、遠目にはミツスイのように見えることもしばしばです。双眼鏡で確認して「なんだ、メジロだ」ということも、よくあるのです。ミツスイたちは、街中や低地では生活できないのに比べて、メジロは低地のトレイルなどでもよく見かけます。
<写真の撮影場所> カウアイ島:Puuokila Lookout/NTBGヴィジターセンター近く
Hawaiian Name: MOA/English Name:RED JUNGLEFOWL
ハワイ語で鶏をMOAといいます。
ポリネシア人といっしょにハワイに入植した鳥です。日本語でセキショクヤケイといい、白人が入植した後にハワイにやってきた、いわゆるニワトリ(Domestic Chicken)とは、区別されます。胸の 、きれいな羽の色が特徴です。カウアイ島のコケエロッジの付近に、たくさんいます。 カウアイを訪れた人は誰もが「なんて、ニワトリが多いんだ!」と思うでしょう。 本当に、カウアイは野良(?)ニワトリが多くて、道で轢かれていたりします。 このニワトリたちは、1992年にカウアイを襲ったハリケーン”INIKI”によって多くの鶏舎が壊れ、逃げたニワトリが野生化して増えたものだそうですが、本当でしょうか・・・?私は、INIKIが来る以前のカウアイを知らないので、この話の真偽はわかりませんが・・。
<写真の撮影場所>カウアイ島:コケエ・ロッジ前/リフェ市内
Hawaiian Name: ´ILIOHOLOIKAUAUA/English Name:HAWAIIAN MONK SEAL
ハワイアンモンクシールの生息数は1300〜1400頭といわれています。 この絶滅が懸念されるハワイアンモンクシールでも、カウアイのビーチでは、しばしば見ることが出来ます。
ポイプビーチのような、ライフセーバーが常駐しているビーチでは、モンクシールが浜辺に上がってくると、黄色の立ち入り禁止テープを貼って人が近づけないようにします。
モンクシールは人がまわりで写真を撮っていても、あまり気にしていないようですが、親子づれのモンクシールなどはママが驚いて逃げてしまい、子供が取り残されてしまうこともあるそうなので、遠くから静かに観察したほうがいいと思 います。また、触ったり、近づきすぎると、罰則が課せられるので、注意してください。 ハワイのビーチはどこも犬の立ち入りを禁止していますが、地元の方の話によると不注意な人が連れてきた犬が、モンクシールを噛むという事故もあるそうです。
ハワイ名は「荒い波の中を走る犬」という意味ですが、ハワイアンがモンクシールを昔から狩猟してきたために数が減った、という説と、ハワイアンはモンクシールを捕獲しなかったが、ヨーロッパ人やアメリカ人によって絶滅の危機に到るまで乱獲された、という説を聞きます。 私たちは幸運にも、何度かモンクシールを目撃することができました。「モンクシールを見たわ」というと、地元の人からも「ラッキーだね」とか「どこで見たの?」と言われます。 観光地で賑わうビーチでも、モンクシールが子育てをすることが、あります。モンクシールの子育て中は、地元ボランティアの方が、モンクシールを刺激しないよう、柵を作って監視しています。生態個数の激減が伝えられているモンクシール、静かに見守りたいものですね。
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<写真の撮影場所>カウアイ島:Poipu Beach
Hawaiian Name:NENE/English Name:HAWAIIAN GOOSE
ネネはハワイの州鳥として知られています。 カナダガンと同種のネネは、見た目は水鳥で足ひれもあるのですが、水にはあまり入らないようです。
足ひれも水鳥のものに比べ小さく、翼も短いのが特徴です。カナダガンが長距離の「渡り」をするのに比べて、あまり移動はしません。 ネネは乱獲と、ネネを捕食する動物による被害で、20世紀半ばには30羽にまで減ってしまいました。 その後の保護活動で数は増えたものの、依然として絶滅危惧種であることに変わりはありません。 ネネは、飼育下で個体数を増やしたため、遺伝的に似た集団になってしまいました。また、現在でもマングースによって捕食されたり、巣を地面に作るため、卵をネズミや豚に食べられたり、とネネをめぐる環境は厳しいようです。
絶滅危惧種のネネですが、見ることは容易い方だと思います。 ネネは、観光客が集まる場所にいることが多く、交通事故の被害にあう事も多いようです。「ネネ横断注意」の標識もあります(写真右)。 ネネは3、4羽のグループで、人がいても特に逃げたりはしません。 それどころか、エサをねだりにくるヤツもいます(もちろんネネにエサをあげてはいけません)。 ネネを繁殖、保護している団体ネネ・オ・モロカイによると、ネネを餌付けしてはいけない理由は、 1.ネネが餌を探しに人間のいる場所に来ると、人間にとって様々なトラブルが発生するかもしれない 2.ネネにとっても、人間に近寄ることで、交通事故や犬に攻撃されるなどの危険が生まれる 3.人間の食べ物は、ネネにとって適切ではなく、ネネの健康に有害となる 4.餌付けされた、他の外来種の鳥と接触することによって、ネネは病気や寄生虫を移される可能性がある 5.人間があげる餌の食べ残しに、ネズミや害虫が集まることが多い ネネが寄ってきても、エサをあげないでくださいね。
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<写真の撮影場所>ハワイ島:Volcano Golf Club付近/カウアイ島:Kilauea Lighthouse/Hanalei川付近
RED-FOOTED BOOBY Hawaiian Name:’A/English Name: RED-FOOTED BOOBY/和名:アカアシカツオドリ
アカアシカツオドリは白色系と茶色系がいるそうです。左の写真の個体は、茶色系に見えますが、白色系の幼鳥のようです。成鳥の姿になるには3年かかります。 ハワイではオアフより北の島々で、その姿が見られますが、営巣地は限られています。 カウアイ島では春から夏にかけて、キラウエアのNational Wildlife Refugeで営巣しているところを見ることができます。
ハワイ語名の「’A」は、この鳥の騒がしい鳴き声から、つけられたと推測されます。 体長は70cmほど、羽を広げても1mくらいで、オオグンカンドリに比べ一回り小さいので、オオグンカンドリにエサを盗まれる対象になっているようです。 アカアシカツオドリは、キラウエア灯台に行けば、必ずと言ってよい程、見ることができる鳥ですが、風に乗って速いスピードで飛んでいるので、写真は撮り辛くもあります。すぐ目の前を、あっと言う間に横切っていくこともしばしばです。
<写真の撮影場所>カウアイ島: Kilauea Lighthouse
RED-TAILED TROPICBIRD Hawaiian Name:KOA’E ’ULA/English Name:RED-TAILED TROPICBIRD/和名:アカオネッタイチョウ
いかにも、熱帯の海鳥らしいアカオネッタイチョウ。赤い長い尾をひいて飛ぶ姿は、とても綺麗です。
ハワイでは、2月か3月から9月か10月頃までが、よく見られる季節。カップルは、地面に一つの卵を産み、育てます。空からダイビングして魚を捕り、時には3mの深さまでもぐります。海にももぐれ、風に乗って優雅に飛ぶアカオネッタイチョウも、地面で歩くのは苦手だそうです。 アカオネッタイチョウの体長は約1m。しかし、その半分近くは赤い尾羽です。同種類のシラオネッタイチョウより30cmも大きく、飛び方もやや違うそう。私はアカオネッタイチョウはカウアイ島のキラウエア灯台付近でよく見かけ、シラオネッタイチョウは、オパエカア滝やワイルア滝などで見かけることが多いです。 ハワイ名のKOA’E ’ULAの ’ULAは「赤」の意味です。
<写真の撮影場所>カウアイ島: Kilauea Lighthouse
SAFFRON FINCH English Name:SAFFRON FINCH/和名:キンノジコ
「アパパネかも!」と思うと、ノーザンカーディナルであるように、「あっ!黄色い鳥!アケケエかも!!」とか思っても、大抵このサフランフィンチです。 南米から持ち込まれたこの鳥は、高地の密林に暮らしている、ハワイミツスイたちとは異なり、低地の公園などでもよく見られるようです。 大きさは15cm位ですので、日本のスズメと同じくらいですね。
<写真の撮影場所>ハワイ島:Jaggar Museamの駐車場
'ULILI Hawaiian Name:’ULILI/English Name: WANDERING TATTLER/和名:メリケンキアシシギ
冬季の渡り鳥であるウリリは、8月頃に訪れ4月から5月くらいまで、ハワイで過ごします。ハワイに来るウリリの営巣地は、カナダやアラスカです。 日本にも渡りの途中で立ち寄るそうですが、ハワイに行く旅鳥ではないでしょうね。 ウリリは、タロ畑や海岸線沿い、草地などで見ることができます。たいていは一羽でいるそうですが(私が見たときも、一羽だけでした)たまに小さな群れを作っているそうです。 ハワイには、ウリリをテーマにした、有名な「’Ulili E」という歌があります。ケカハの海とウリリを歌った、優しい歌です。
<写真の撮影場所>ハワイ島:’Anaeho’omalu Beach
WHITE-RUMPED SHAMA English Name:WHITE−RUMPED SHAMA/和名:アカハラシキチョウ
WHITE-RUMPED SHAMAは、SHAMAと呼ばれることが多いようです。近年、マウイでもその生息を確認されましたが、ハワイでは、カウアイ・オアフ・モロカイに主に生息しています。画像は雄の個体を撮影したものですが、雄は頭から長い尾(内側は白い羽)までがブルー・ブラックで、お腹がオレンジという特徴のある姿をしています。 雌はもっと地味な姿で薄い斑な茶色の羽を持ち、尾も短いです。雄の幼鳥も雌に似ています。 カウアイに放鳥されたのは、1931年。南アジアが原産で、体長は25cmほど。高地から低地までの森に住み、特に雄は素晴らしい声を持っており、鳴きまねもできるそうです。 カウアイではトレッキングの途中で、しばしば森の中を飛び交っている姿を見かけますが、臆病な性格なのではっきり見ることが難しいそう。しかし、私はたまたまフレンドリーな個体と出会い、かなり近くで写真を撮ることができました。
<写真の撮影場所>カウアイ島:McBryde Garden
WILD TURKEY English Name:WILD TURKEY/和名:シチメンチョウ
ハワイの各島では、よくみかける鳥が微妙に違います。カウアイ島でよく見かけるアマサギは、ハワイ島ではほとんどみかけません。その代わりに、よく見かけるのがワイルド・ターキー。ハワイ島のカイルア・コナ付近の信号もない場所で、前を走る車が次々に停まった、と思ったら、ワイルド・ターキーの親子が道を横断中でした。ワイルド・ターキーは、2番目にハワイに渡った外来種の鳥と言われています。バンクーバー船長(クック船長の後、ハワイを訪れた英国人)がワイルド・ターキーをカメハメハ大王にプレゼントしたのだそうです。 現在では、ニイハウ、カウアイ、モロカイ、ラナイ、ハワイの各島にワイルド・ターキーは生息しているそうですが、中でもコナからサドル・ロードにかけてよく見られるそうです。狩猟用として増えたものと思われますが、車の中から見る限りでは、あまり逃げません。でも、ちょっとグロテスクな姿をしているので、見つけると一瞬ぎょっとしてしまいます。
<写真の撮影場所>ハワイ島:Kalopa State Park/Kailua Kona付近のハイウェイ/Holualoa付近
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