PU’U LOA

PETROGLYPHS TRAIL

HIKE TO PETROGLYPHS         - Apr. 2006 -

 

 

ペトログリフは、文字を持たなかったハワイアンが、

大地や岩に残したメッセージです。

お土産のTシャツなどにも、ペトログリフ柄がたくさんありますね。

 

 

「ペトログリフ散策」

 

チェーン・オブ・クレーター・ロードを下る

夕方、ペトログリフを見にプウ・ロア・ペトログリフ・トレイルを歩くことにしました。

ハワイ島では、サウス・コハラにあるマラマ・ペトログリフ・トレイル (プアコ・ペトログリフ)でたくさんのペトログリフを見たことがあります。

チェーン・オブ・クレーター・ロード は、何度も降りているのですが、ここでペトログリフを見るのは初めて。

 

ボルケーノからチェーン・オブ・クレーター・ロードをどんどん下っていきます。ボルケーノが大雨でも、この道の終点まで行くと晴れていたりするのが、この道の面白いところ。

以前、前が見えないほどどしゃぶりの中、チェーン・オブ・クレーター・ロードを下っていたら、前から幌をあげたままのオープンカーが上ってきたことがあります。オープンカーのカップルは、停車するとあわてて幌を かけていました。

トレイルの入口

あまりの大雨に、この先を進もうか躊躇していたところだったのですが、彼らを見て「麓は晴れている」と確信を得たものです。

あんのじょう、1マイルも走らないうちに 雨はあがったのでした。

 

さて、そんなチェーン・オブ・クレーター・ロードは、日を遮るものがないので、日中は結構暑いのですが、夕方は気温も下がってきて、なかなか歩きやすい。 マイルマーカーの16マイル表示を過ぎた辺りで、道に数台の車が停まっているのが見えてきます。海に向かって左手がこれから歩くプウ・ロア・ペトログリフ・トレイルです。ここは、右手にプナ・カウ・トレイルが のびているトレイルの十字路でもあります。

ステッキを用意して、ペトログリフ・トレイルを歩きだしました。

 

溶岩のトレイル

溶岩の間を歩く

プウ・ロア・ペトログリフ・トレイルは、緩やかに溶岩を登っていくトレイルです。溶岩の上を歩く人々がトレイルの入口からもよく見えます。

 

入口付近で、戻ってきた、ご婦人に話し掛けられました。ちょっと息があがっていらっしゃるよう。

トレイルに咲くオヒア・レフア

「いいものを持っているわね」

彼女の視線の先は私の持っているステッキ。

「あら、コールマンなの」

私の持っているステッキは、キャンプ用ランタンで有名なコールマン社のものでした。なんとなく「なーんだー」という雰囲気の彼女、日本の特別なメーカーだと思ったのかな。

 

トレイルは、滑らかなアア・溶岩の上に作られていて、先人が歩いた後が、白っぽく見えます。溶岩の小山の間を縫って道は続き、溶岩の間からはオヒアが芽吹いています。

木道に囲まれたペトログリフ群

黒い溶岩、白いオヒアの幹、赤いレフアの花、いつも思うのですがこのコントラストは素晴らしい。

しばらく歩くと、木道が見えてきました。

 

ペトログリフ

ペトログリフは、木道で囲まれた一角に固まっているようです。

「おおっ、ペトログリフがいっぱいだ!」

木道に囲まれた溶岩いっぱいに、ペトログリフが描かれていました。ハワイ州のなかで、おそらくこの場所が一番ペトログリフの数が多いそう。お馴染みの人型の他、同心円や何か分からない図形もあります。

ペトログリフには悪戯書きが多いよう。その上、悪戯と本物を区別するのが極めて難しいそうです。ここにも「落書きしたり、ペトログリフを削り取ったりしないでね」という注意書きがあります。

このペトログリフは典型的な形 同心円状のものも多い

これは何かな?

 

しかし、もし大きな噴火があって溶岩がこちら側に流れてきたら、このペトログリフも溶岩にうまってしまうでしょう。それにも関わらず、ペトログリフの研究はあまり進んでいないそう。ペトログリフの持つ意味もよくわかっていない、というのが本当のところ のようです。

古代ハワイアンは、どんな気持ちで、ペトログリフを彫っていたのかなあ、と夕陽の中で暫し思ったのでした。

 

溶岩の大地を歩く

 

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