'APAPANE PARADISE - Apr. 2004, Apr. 2006 -
ここ最近、ハワイ旅行の主な目的は、バードウォッチになっています。 カウアイとハワイ島がよく行く島なので、この2島には、 必ず行くバードウォッチ・ポイントができてしまいました。 カウアイでは、キラウエア灯台とプウオキラ展望台周辺、 そして、ハワイ島ではここです。
「アパパネ天国」
とにかく早起き
バードウォッチのためには、とにかく早起きをします。 ヒロに宿をとることの多い我が家では、ボルケーノに出かけるためには、5時起きが基本。ヒロは早朝から、朝ごはんを買えるお店が何軒もあるので、パンとコーヒーなどを買ってひたすらボルケーノを目指します。
ヒロが晴れていても、ボルケーノ周辺は雨、ということもあるので、ハイウェイを走りながらもお天気の様子には敏感です。 この時間に11号線を走っていると、スクール・バスをよく見かけます。マウンテン・ビューの辺りでは、ハイウェイ沿いでバスを待っている子供の姿もチラホラ。ハワイの学校の始業時刻はとても早くて、朝ごはんは学校で食べるという話を聞いたことがあります。毎日のようにヒロからボルケーノへ早朝 に通っていると、気がつくとバス待ちの子供の顔を覚えていたりして。
ボルケーノ国立公園へは、7時前後に入園することが多いです。まだ朝もやの煙るボルケーノは、ほとんど人がいません。まっすぐ、バードウォッチ・ポイントへ向かいます。
THURSTON LAVA TUBE(への入り口)
まずチェックするバードウォッチ・ポイントは、サーストン・ラバ・チューブの駐車場付近です。 いつもここは、駐車する場所もないほど、観光客の車でいっぱいなのですが、朝のこの時間だと全く車はありません。
車を停めたら、まずは周囲を見回します。 「おっ、アパパネだ」 駐車場の周囲の森には、アパパネがいっぱいです。 人がいないこの時間には、駐車場のすぐそばでも、アパパネを見ることができます。ヒロで買ってきた朝ごはんを食べながら、アパパネ・ウォッチング。 森の木々から、たくさんの鳥の声が落ちてきます。この誰もいない朝の時間は、お散歩だけでも、とても気持ちがいいものです。
ゴハンを食べたら、サーストン・ラバ・チューブへと向かいます、と言っても、洞窟へ向かう道の入り口までしか行きません。 サーストン・ラバ・チューブは、森の中の短い周回路の途中にあります。この周回路には、たくさんのアパパネがいるのです。 周回路の入り口は、やや高くなっていてオヒア・レフアなどの木々を目の高さで眺めることができます。 バードウォッチングには最適な場所です。
朝のこの時間は、アパパネが活発に動き回っています。近くのレフアを辛抱強く眺めていると、アパパネがやってきました。手を伸ばせば届く位の距離です。 ところが、アパパネは、よく動き回る鳥なので、すぐに飛び立ってしまいます。うー、またシャッターチャンスを逃してしまいました。でも、アパパネを近くで見ることができるだけでも、よかったな。
アパパネは、かなり羽音が大きい鳥です。遠くにいるアパパネを一生懸命、双眼鏡で見ていると、すぐ耳元で、アパパネの羽音が聞こえるときがあります。慌てて振り向くと、すぐ近くの木の枝にアパパネがとまっていたり。
アパパネだ、アパパネだ、と鳥たちをみていましたが、アレ?ちょっと違う?よく見ると、クチバシが曲がっている?油断できません、アパパネだと思っていた鳥は、イイヴィでした。 イイヴィは、アパパネに比べると目撃頻度は極めて小さく、一回の滞在で一羽か二羽くらいしか目撃できていません。イイヴィを見るには、季節や場所をもっと狙っていかないといけないのかも。
赤くない鳥も見つけるのですが、ボルケーノのこの場所では、メジロがほとんど。黄色い鳥!と思っても、
サフラン・フィンチばかりです。でも、ハワイ固有種のオマオなども見かけることもあり、いつも1時間は、この場所でウロウロしてしまいます。
CRATER RIM TRAIL
いい加減、サーストン・ラバ・チューブ周回路入り口、という20mくらいの狭い範囲にも飽きて、イキの周辺をぶらぶら歩くことにしました。
キラウエア・イキの火口を歩くキラウエア・イキ・トレイルの入り口は、このサーストン・ラバ・チューブの駐車場のすぐ前です。そして、キラウエア・イキの縁を歩くクレーター・リム・トレイルの入り口も、すぐ目の前。
クレーター・リム・トレイルは、キラウエア・イキ・トレイルとつなげて、4マイルほどの周回トレイルになっていますが、この駐車場からキラウエア・イキ展望台までなら往復1.6kmのお散歩コースです。 そして、まさにイキの縁を歩くトレイルなので、バードウォッチをしない人にも絶景を楽しめるトレイルとしてオススメできます。
さて、アパパネを見るコツの一つは、木の先端辺りを探すことだと思います。アパパネは、木の枝先によくとまることが多いようです。 森の中を歩いていると、アパパネはかなり上の方にいることになり、なかなか見つけられません。しかし、このトレイルは何しろ崖沿いなので、崖に生える木々の枝先が、すぐ目の前に見えます。
オヒアもとても多いこのトレイルには、アパパネもたくさん飛んでいます。イキの上を飛ぶアパパネなども見ることができ、まさにアパパネ天国。 トレイルには、小さい展望台がいくつかあります。柵などもない所も、ところどころあり、思わずアパパネを探して、崖下を覗き込んでしまいます。別の意味で天国に行かないように気をつけないと。
このシダで囲まれた細い道は、往復するだけなら30分もかかりませんが、我が家はじっくり1時間近くかけて歩きます。サーストン・ラバ・チューブの入り口と合わせて、2時間近いバードウォッチタイムですが、朝ごはんや朝の散歩も兼ねているので、一日の始まりとしては、とても爽快。 それに、まだ9時前です。ハワイに来たらやっぱり早起きしないとね。
青空に映えるアパパネ
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