Mt. NOUNOU

GO UP THE SLEEPING GIANT! PART2  −May 2005−

 

昨年、スリーピング・ジャイアントの「枕」くらいまで登ったので

今回の目標は胸まで登ることです。

巨人が起き出さないといいけど・・・。

 

「スリーピング・ジャイアントに登れ!その2」

 

再び南側から登る(KUAMO-NOUNOU TRAIL)

今回は車が2台あったため、南側のクアモ・ノウノウ・トレイルから山頂付近のピクニック・シェルター(ALII  VISTA HALE)を目指し、東側のノウノウ・マウンテン・イースト・トレイルから下山する ルートにしました。

まずは、再びクアモ・ロード沿いの牧場前からピクニック・シェルター(VALLEY VISTA HALE)へ向かいます。

この日は、前回よりもお天気がよく、 ヴァリー・ヴィスタ・ハレ・ピクニック・シェルターからもワイアレアレに連なる山々がはっきり見えました。カパアの山側の街並みもキレイです。

VALLEY VISTA HALE よりの眺め

さて、ここからは未踏の道です。

クアモ・ノウノウ・トレイルは、スリーピング・ジャイアントの頭の先付近から西側をじわじわ回り込むようにして胸脇付近まで登ります。そこから西側からのルートのノウノウ・マウンテン・ウエスト・トレイルに合流して、一気に胸の上まで登る、というルートです。

森の中をハイキング

ノウノウ山は東側は乾燥していて、見通しが良く、西側は木が鬱蒼と茂る森の中、という感じですが、ヴァリー・ビスタ・ハレを過ぎると、トレイルはすぐに森の中に入りました。

足元は落ち葉が堆積し、日差しも遮られるほど、深い森です。

「大きな木が多いね」

大木以外にも、ハラや竹などの低木の植物も目立ちます。勾配はほとんどなく、歩きやすい道です 。一見、単調に見える道ですが、植生が豊かでたくさんのユーカリの木、シダやキノコなども見られます。ストロベリー・グアバが垣根のように生い茂る道もありました。

クック・アイランド・パインの森

一時間ほど歩くと、トレイルはクック・パインの森へと変わりました。クック・パインは真っ直ぐに高く伸びるスギの仲間の木で、ハワイのあちこちで見られます。でも、これだけの林になっている場所は、初めて見ました。

「ちょっと日本の山に似ている感じだね」

「材木にするつもりだったのかなー」

暫く歩くと、視界が開けました。山の西側の景色が一望できます。

「うーむ、なんて地所の広い家が多いんだ」

この辺りは、カウアイでも高級住宅街だそうですが、ノウノウ山の西側は、牧場ほどの敷地がある家々が並んでいました。

「うらやましーなー。あの家なんて、門から家まで何分歩くんだろう」

景色を堪能するのとは、ちょっと違う感想を言い合いつつ、先へ進みます。

「あ、ここでクアモ・ノウノウ・トレイルが終わっている」

トレイルの名前が変わって、ウェスト・トレイルになったとたんに、急勾配の道になりました。

「うーむ、甘く見ていたが、最後にこんな難所があるとは・・恐るべし巨人」

 

遠くにキング・コング・プロファイル

急な登りの途中にも、ビュー・ポイントがありました。

「あれは、キング・コング・プロファイルだね」

キング・コング・プロファイルは、アナホラ近くにある山ですが、ノウノウ山の上から見ると、カパアからアナホラまでの平原や海が見渡せ、また違った雰囲気です。

「また、標識があるよ」

ウエスト・トレイルはイースト・トレイルに合流し、更に1分ほど歩くと終点のアリー・ビスタ・ハレ・ピクニック・シェルターが見えました。急勾配になってから約20分ほどです。

やっとアリービスタ・ハレに到着

 

ALII VISTA HALE

アリー・ビスタ・ハレの周辺は、小さな広場になっています。

「こっちからの景色もキレイだね」

「こっちからもキレイ」

広場のあちらこちらから、カパア周辺の景色を一望することができます。

更に向こうは崖のぼりに近い道

このトレイルはハラがとても多い

細かい雨が降ってきたので、昼食を兼ねてシェルター内で一休みです。

このシェルターのある場所は、巨人の胸の上ぐらいに辺ります。公式のトレイルはここが終点ですが、非公式のトレイルが巨人の顎まで延びています。

「ウーム、すごい道だ」

非公式トレイルは、巨人の喉に当たる、細い両側が崖の尾根道から始まっていました。その後のルートも、ちょっと見ただけでも、すごい崖の道なのが分かります。非公式というからには、危険なルートなのかもしれません。

私たちは、公式ルートのみで帰ることにしました。

 

東側へ下山(NOUNOU MOUNTAIN EAST  TRAIL)

帰路はノウノウ・マウンテン・イースト・トレイルで下山します。

このルートは麓から頂上までずっと綴れ折の登りが続く路で、もしこの道を使って登っていたら、かなり辛いハイキングだったでしょう。下山の途中ですれ違った人たちは、みなさん息があがっていました。

「おおっ、こっちから見る景色もすばらしい」

明るい東側のトレイル

崖の下も歩きます

下山は、常に海の方を向いて下りているので、素晴らしい景色を堪能することができます。

イースト・トレイルの始点

巨人が起きなくて良かった

下山ということもあり、体力的にも余裕があるので、ゆっくり景色を眺められます。

「あれは、ワイルア川の河口だね」

「こっちに見えるのは、ココナッツ・パーム・ホテルのヤシの木だ」

何度も来ているカパア周辺ですが、山から見た景色も素晴らしい。

イースト・トレイルは、あちこちショートカットの道が隠れていたり、それが間違いだったり、ちょっとトリッキーな印象を受けました。たくさんの人が登った結果、いろいろな小道ができてしまったのでしょう。今にも崩れてきそうな崖もありましたが、ほとんどが低木の間の道です。

何度もジグザグに道が曲り、約1時間で東側のトレイルの始点の駐車場に着きました。

「やったー、巨人を登ってきたぞー!」

 

 

 

下山しながらカパアとワイルア川の河口を眺める

 

 

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