MAY DAY IS LEI DAY - May. 2004 -
5月1日はメイ・デイ。 現在は、労働者の祭典として知られる日ですが、 そもそもは、欧州で春を祝う祭典のことでした。 ハワイではこの日はレイ・デイ。 どの島でも、レイ・デイのお祭が開催されています。
「MAY DAY IS LEI DAY!」
MAY DAY CONTEST & FAIR ( KAUAI MUSEUM )
レイ・デイにハワイにいるのは、とっても素敵なことです。レイをかけて、一日、花の香りに包まれているのも素敵な気分。 レイ・デイには、カウアイ・ミュージアムでレイ・コンテストが開かれます。 コンテストは、午前中が審査・午後からはレイの展示とオークションです。
カウアイ・ミュージアムの周辺は、午前中から様々なブースが出店し、賑わっていました。審査中のミュージアムの中には、入ることができませんが、入り口付近では音楽が演奏されています。カリフォルニアから来たと紹介された女性が、飛び入りでフラを披露していました。
午後からは、一般の人もミュージアムに入ってコンテストのレイを見ることができます。この日は、ミュージアムへの入場は無料。常設の展示は見ることができませんが、たくさんのレイを楽しめます。 コンテストに出品されたレイは、ティやイリマなどの伝統的なレイから、パンジーやあじさいなどを使った現代的なものまで様々でした。入賞したレイにはリボンが付けられていますが、どれも大変素晴らしいレイで、素人目には甲乙が付けがたい作品ばかりです。白を基調としたレイ、緑を基調としたレイ、のように色毎に分けて展示してあるコーナーや、ハット・レイのコーナーもあり、ひとつひとつ、ゆっくり見ていたら何時間もかかってしまいそうです。
レイには、それぞれメモの様な紙が用意されています。これは気に入ったレイを競り落とす、オークション用の用紙のようです。出品されたレイの多くは、オークションにかけられるので、私たちでも買うことができます。だいたい数十ドルの値段がつけられていましたが、もしオーダーして買うとしたら、こんな値段では済まないでしょう。 オークションの時間までいなかったのですが、たくさんの美しいレイたちは、誰を飾ったのかな。
HAPA HAOLE HULA COMPETITION モキハナ・フェスティバル(毎年9月末ごろに行われる、カウアイのフェスティバル)の一環としてレイ・デイに開催される「ハパ・ハオレ・フラ・コンペティション」は、カウアイのホテルや企業などの従業員が参加するフラの競技会です。入場チケットは、ヒロ・ハティなどで買うことができるそうですが、私たちは会場であるラディソン・ホテルで購入しました。
当日、ホテルの駐車場は車でいっぱいです。昨日、チケットを購入するために来た時は、ほとんどが滞在客のものと思われるレンタカーだったのに対し、今日はローカルのものと思われる車が目立ちます。 コンペティションの会場の前には、レイなどを売るお店が出ています。既にたくさんの人が集まっていました。素敵なアロハや、ムームーを着ていらっしゃるのは、地元の方がほとんどのようです。やっぱり、地元のお祭 りという感じ。
会場では、さきほどカウアイ・ミュージアムで演奏していらした方が、 「君たち、知っているよ、舞台に上がって踊らない?」 と、最前列にいたグループを誘っています。ミュージシャンの呼びかけで、グループの一人が、舞台で踊りだしました。ハワイで、いいなあ、と思う瞬間です。ローカルが集まれば、誰かが踊れたり、ウクレレが弾けたりするんですね。
やがて、ちょっとハワイアンタイムで、コンペティションは始まりました。 初めに、このコンペティションの主催者ネーザンさんの開式の辞のようなものがあります。でも、格式ばったものではなく、ネーザンさんが会場に集まった人たちに「ようこそ、今日は楽しんでいってね」と、優しく語り掛けるようなスピーチです。 ネーザンさんはユーモアたっぷりに、審査員を紹介します。審査員は、ヘアラニさんやレイラニさんなどのカウアイの有名なクムたちも含まれていました。 ネーザンさんが、ヘアラニさんを紹介されるとき「むかし、むかーし、ミス・アロハ・フラだったヘアラニ」と仰って、ヘアラニさんが笑いながら「もう、いやね!」と、いうようなジェスチャーをされていたのが、可愛らしかったです。
会場に集まった人たちの中で、ハワイ以外のところから来た人には、レイのプレゼントがありました。もちろん、私も頂いたのですが、思いがけない贈り物にとても嬉しかったです。 そのプレゼントの間に、ゲストたちに「何処から来たのか」を訊ねるのですが、メインランドから来た人の中で、一番遠い所から来た方が、今日のメインゲストになりました。ネーザンさんが「誰が一番遠くかな?」と聞くと、会場のみなさんが「オハイオ、オハイオ」と口々に言います。ニューヨークから来た方もいらっしゃったと思うんですが、距離的なものではなくて、物理的な遠さかな?ともかく、オハイオから来た年配のご夫婦が今日の「王様と女王様」です。
ネーザンさんからプロらしい司会者にバトンタッチして、いよいよコンペティションの始まりです。 初めは、ソロの部、続いてグループの部が、演じられます。ソロの部では、まだ小学生低学年くらいの女の子が2組も出場していましたが、2人とも可愛らしい以上に、とてもフラが上手! 出場者は、ホテルなどで働く人たちなのですが、プロのダンサーではなく、楽しみとしてフラをしていらっしゃる方のようです。日本でも、このようなコンペティションや集いはありますが、大きく違うのが、それぞれのグループに、ミュージシャンが付いていることでしょう。このミュージシャンのみなさんは、どの組も素晴らしい!!ホテルなどで演奏されているプロの方々でしょうか。曲もジャジーなアレンジがされていたり、なかなか凝っています。
ダンサーのみなさんも、この日のために練習を重ねていらしたのでしょう、どのグループもとても素敵です。ほとんど女性のみのグループですが、ソロで男性が一組と、男女混合のグループが一組ありました。 観客も出演者の家族が多いようで、お母さんが出演されているのか、小学生くらいの女の子が、一生懸命写真を撮っている姿が、可愛らしかったです。
コンペティションの審査の間、会場では「フラフープ・コンテスト」が行われました。司会者に選ばれたゲストたちは、初め思うようにフラフープを回せなかったのですが、見事、日本人男性(←NOPU夫ではありません)が優勝! その後、歓喜の表彰式があり、入賞者のみなさんは大喜びのうちに、閉会したのでした。
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