マウイやハワイだけでなく、世界的に有名なウインド・サーフィンのメッカがホオキパ・ビーチです。ウインド・サーフィンだけでなく、サーフィンをする人も多く、海に向かって右の方がサーフィン、左の方がウインド・サーフィンをする人に分かれています。この右側、サーフィンを間近に眺められる方に、展望台があるので、観光客はここからサーフィンを眺めるのがいいようです。
マウイでは、午後から風が強くなることが多く、特にホオキパは夕方、ハレアカラから吹き降ろす強い風を目指して、たくさんのウインド・サーファーが集まってきます。 風がない日は、サーフィン天国。子供も女の子もオジサンも、ホオキパのサーファーはみんなうまいので、ずっと見ていても飽きません。
ホオキパの意味は「ホスピタリティ」。最近の雑誌では「ホオキパ」と表記されることが多くなったようですが、昔のサーフィン雑誌などでは「フキーパ」と書かれていました。英語での発音では「フキーパ」の方が近いようです。
マウイ島には「渓谷の島」という別名がありますが、マウイ島の名所の一つ、イアオ・バレー州立公園は深い渓谷の底にあります。 公園の周囲はそそりたつ山々で、なかでもその一つ「イアオ・ニードル」は、針のように立っています。このイアオ・ニードルは、半神マウイが彼の娘の恋人を、岩に変えたものという伝説があります。
そのイアオ・ニードルが、青空を背景にそそり立っている写真を見かけますが、なかなか青空を望めないのが、この辺りです。 クラの辺りからイアオ渓谷の方を見ると、だいたいいつも、深い雲に隠れて、渓谷は見えません。早朝に、くっきりと渓谷が見えていても、すぐに雲が降りてきてしまうようです。イアオ・ニードルの写真は、いつもどんよりと重い雲が背景になってしまうわけです。
不吉な感じもする重い雲に覆われたイアオ渓谷ですが、その雰囲気に違わない歴史を持っています。 カメハメハ大王が、ハワイ全土を統一したときに、マウイ軍を打ち破った地として、イアオ渓谷は有名です。1790年にハワイ島からマウイ島に攻め込んだカメハメハ大王の軍は、西洋から輸入した大砲などの武器を使い、マウイ軍を打ち破りました。マウイの兵士の多くはイアオ渓谷に逃げ込み、山を越えられずにカメハメハ軍に虐殺されました。イアオ渓谷から流れる川は、死体で埋まったそうです。イアオ・バレー州立公園の近くにある「ケパニワイ公園」の「ケパニワイ」とは「せき止められた水」という意味です。
イアオ・バレー州立公園には、小さなタロ畑が作られ、散策できるようになっています。ククイなどのハワイアンの生活に深く関係する植物も多いところです。
KEALIA POND NATIONAL WILDLIFE REFUGE
マアライアにあるケアリア・ポンド は、大きな塩沼です。691エーカー(2.8キロ平方)の広大な湿地には30種類もの鳥類が暮らしています。ハワイ固有種の水鳥も多く、1992年に国立自然保護区となりました。
古代ハワイでは、ケアリア・ポンドを養魚池として使っていました。また、この辺りはマウイで初めに作られた空港の滑走路があった場所としても、知られています。
南マウイと西マウイをつなぐハイウエイから山側に大きな池が見えます。これが、ケアリア・ポンドです。 海側には、ボードウオークがあり、保護区にやってくる鳥たちを間近に見ることができます。このボードウオークは、かなり以前にできあがっていましたが、駐車場設置の問題により、2009年の夏にやっと正式にオープンしたと聞いています。 日中、ボードウオークを歩くのは、かなり暑く、気軽な散歩には不向きと思われます。朝夕は気持ちがよさそうですね。休憩によさそうな、東屋風の建物もあります。
私がボードウオークを歩くのは、もちろんバードウオッチが目的です。間近にアエオを見ることができたり、魚を狙うゴイサギの姿を見ることが出来ました。また、ハイウエイを挟んだ池の方向に、アエオが飛んでいく姿も見えました。 ケアリア・ポンドにはアエオやアラエ・ケオケオといったハワイ固有種の水鳥がいるほか、8月から4月には多くの渡り鳥が越冬にやってきます。ビーチ側では、海がめの産卵を保護する活動も行われているそうです。
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