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FISH PONDS

FISH PONDS

 

モロカイ島には約60ものフィッシュ・ポンドがあります。

東へ向かって450号線をドライブしていると、古代ハワイアンが作り上げた養魚池の数々を目にし、古代ハワイアンの優れた技術を伺うことができます。

これらの養魚池は、水門の隙間から入ってきた稚魚は、大きく育つと外海へ出ることができなくなる仕組みです。ハワイアンはパンの実などを魚のエサとして与えていました。

写真左の様に、海の中に石垣を積み上げたものや、カウアイのメネフネ・フィッシュポンドのように、内陸に作られたものもあります。いくつかは、現在でも使われていますが、使われなくなったフィッシュ・ポンドは、野鳥保護地区になっているものもあります。

 

これらのほとんどは、13世紀に作られたもので、魚はアリイ(首長)が食べるだけだったそうです。

養魚池には様々なカプ(禁忌)が存在しましたが、現在でも石垣の上を歩いたり、石を動かしたりすることは禁じられています。

 

 



HALAWA VALLEY

HALAWA VALLEY

 

ハラワ・バレーは7世紀にマルケサス諸島からポリネシア人が渡来し、定住した場所です。

 

古代、この谷にはヘイアウが作られ、ハワイの島々からカフナになるための力を得るために、人々が集まってきたそうです。

谷の教会

モアウラ滝

肥沃な谷をめぐって、多くの戦いも起こるほど、一時期は大変栄えた渓谷でしたが、20世紀半ば、2つの大津波によって、栽培されていたタロ畑は壊滅的な打撃を受け、人々は谷を離れていきました。

しかし、今でも谷にある教会には、日曜日に信者が集まってくるようです。私たちが訪れた日曜の午前中にも、数台の車が教会前に停まっていました。

 

ハラワ・ビーチ・パークはキャンプ(許可が必要)と、サーフィンができるビーチです。しかし、ビーチの奥へ行くオフ・ロードはチェーンで閉じられ、車が通れないようになっていました。

 

450号線の高台からハラワ渓谷の奥にある、Moaula Fall とHipuapua Fallを見ることができます。モアウラ滝には美しい滝壷があります。

この滝壷にはモー(オオトカゲ)が住んでいると言われており、ティーリーフを滝壷に落とし、葉が沈んだまま浮かんでこない時は、泳いではいけないそうです。

モアウラ滝の滝壷までの道は、私有地を通るので、ガイドツアー以外では行けません。

 

 

 



KALAUPAPA LOOKOUT

KALAUPAPA LOOKOUT

 

空港からカウナカカイ市内へ向かう途中に、470号との三叉路があります。この三叉路を470号線に沿って北上します。

KualapuuのCoffees of Hawaiiの横を通り過ぎ、ミュール・ライドのラバたちのいる牧場を過ぎ、道の行き止まりまで車を走らせます。

パラアウ州立公園の中にある駐車場に車を停めると、カラウパパ展望台とファリック・ロックを示す立て札があります(写真右)。

立て札に従って、右側の道を5分ほど歩くと、カラウパパ展望台です。

 

カラウパパ展望台は約500mもの絶壁の上にあり、カラウパパ半島を見下ろすことができます。カラウパパはハンセン氏病にかかった人々を隔離していた地域です。人々はこの切り立った崖とサメのいる海に囲まれた半島から出ることはできませんでした。この隔離政策は1969年に廃止されるまで続きました。

現在は、ミュールライドや、トレッキング・ツアー、プロペラ機などでカラウパパ半島を訪れることができるそうですが、いずれもツアーに参加することが条件で、個人での来訪はできません。

 

カラウパパは北側に位置し、崖が南側から影を落としているため、展望台からの写真撮影は、午後の早い時間がむいているそうです。左上の写真は、夕方近くに撮影したものです。カラウパパ半島に、薄く虹がかかっているのがわかりますか?

 

 

 


KAPUAIWA COCONUT GROVE

KAPUAIWA COCONUT GROVE

 

空港から東へと車を走らせると、カウナカカイ市内に入るすぐ手前に、カプアイワ・ココナッツ・グローブが見えてきます。

ここは、カメハメハ5世が千本以上の椰子の木を植えたところです。

ココナッツ・グローブと満月

カメハメハ5世が植林した当時に比べ、椰子の木の数は減っていますが、それでも数百本の椰子が、海岸沿いに群生しています。

 

ハワイの主な観光地では、椰子の実を事前に落としてありますが、ここでは、椰子の実はそのままです。いつ、頭上を直撃しないとも限らないので、椰子園には入らないほうが賢明でしょう。

でも、ココナッツ・グローブごしに見る、暮れていくモロカイの海は、とてもロマンチックです。

 

 

 

 



PAPOHAKU BEACH

PAPOHAKU BEACH

 

モロカイの西の端に、パポハク・ビーチは約4kmに渡って広がっています。どこまでも続く白砂の海岸は、とてもきれいです。しかし、あまり泳ぐには適していないようで、潮の引きがとても 強いので、遊泳の際はかなり注意しないといけないでしょう。特に冬季は危険です。

木の形のシャワー、奥はトイレ

シュノーケルをする時はディキシー・マル・ビーチまで行く方がいいように思います。

 

このビーチは半世紀ほど前には、軍の演習に使われていました。

その後、美しい浜辺の砂が、ワイキキ・ビーチへと運ばれた時期もありましたが、現在は自然保護のために砂の運搬は行われていません。

パポハク・ビーチへのアクセス道は、何本かありますが、北側にあるパポハク・ビーチ・パークは、トイレやシャワーなど設備が整っています(写真右)。

西に向いたビーチは、サンセットを楽しむのに最適です。

 

 

 


PHALLIC ROCK

PHALLIC ROCK

 

ハワイ語でKauleonanahoaという、この石はカラウパパ展望台のすぐ近くにあります。470号線の行き止まりにある駐車場から右の道を行くと カラウパパ展望台、左の道を登っていくとファリック・ロックがあります。どちらも駐車場から徒歩でしか行けません。

世界中にあるこれらの石同様、この石にも子宝を授ける力があると言われています。でも、この形状は、ちょっと、人間が手を加えたという話もありますが。

 

この石には、美しい少女に嫉妬した妻を、夫が殴り倒し、その結果、崖を転がり落ちた妻が石に変わってしまった、という凄まじい伝説が残っています。

ファリック・ロックに行くまでの上り坂には、林の中に大きな石が、いたるところにゴロゴロ転がっていて、異様な風景です(写真右)。

さて、ファリック・ロック近くの駐車場には最強の公衆トイレ(男性用)があります。男性はぜひ見に行ってください。

 

 

 



SANDALWOOD PIT

SANDALWOOD PIT

 

ちょっと見難いのですが、左の写真の中央部の地面が大きく窪んでいるのが分かるでしょうか。ここは、カマコウ自然保護区へ向かうダート・ロードの途中にあるサンダルウッド・ピットです。

 

サンダルウッドとは白檀のことです。西洋人と外交を始めた王たちは、白檀が大金で売れることを知り、乱獲し始めました。

19世紀前半に、船倉と同じ大きさに穴が掘られ、切り出した白檀は、まずここに積まれました。この穴がいっぱいになると、海まで白檀を運び、船に積んで中国へと輸出したのです。

伐採した木は人間が背負って降りるという、過酷な作業であったため、このような重労働を子孫に繰り返させないよう、人々は白檀の幼木を全て引き抜いてしまった、という話があります。

ここまで、私たちは4WD車に乗って来ましたが、現在でも道は険しく、遠く、人間が重い木を背負って降りるのは辛い労働であったに違いありません。

カメハメハ大王とその子孫は白檀をハワイから絶滅するまで切り倒してしまいました。

 

 

 


St. JOSEPH'S CHURCH

St. JOSEPH'S CHURCH

 

カラウパパのハンセン氏病隔離施設で、病気にかかった人々のために尽くした、ベルギー出身のダミアン神父は1873年にカラワオ(カラウパパ半島にある、当初、隔離施設があった場所)に来ました。

 

450号線をのマイルマーカー11付近の海側に、セント・ヨセフ教会はあります。1876年に建てられた、モロカイで2番目に古い教会です。

とても小さな白い教会の入り口に向かって右側には、ダミアン神父の像が立っています。

左の写真でも、ダミアン神父はレイに埋もれていますが、この像に花が絶えることはないそうです。

1889年に病に倒れたダミアン神父の亡骸は1936年にベルギーに帰りましたが、1995年に右手がカラワオに戻されました。その時は、大変な祝祭が行われたそうです。

 

 

 



TWENTY MILE BEACH

20 MILE BEACH

 

Murphy’s Beachは通称の20マイル・ビーチ又はマイルマーカー20ビーチという名前の方が、一般的のようです。

その名前の通り、450号線を東にどんどん走って、マイルマーカー20の付近にあるビーチです。

 

モロカイで「シュノーケルがしたい」と、言うとこのビーチを紹介されることが多いでしょう。

モロカイの南にあるバリア・リーフによって守られているため、波の穏やかな遠浅のビーチです。干潮時にはシュノーケルできないほど、潮がひいてしまう場合もあるそうですが、岩場に隠れた小さな魚を見るには格好の場所。

450号線のすぐそばですが、交通量が少ないのであまり気になりません。日曜日に泳ぎに行ったら、ローカルがどんどんやってきました。と、言ってもビーチがいっぱいになるほどでも なかったです。

影を作る木立もあり、昼寝にも最適。トイレ・シャワーなどが無いのが、ちょっと困るかな。

 

 

 



WAIKOLU VALLEY OVERLOOK

WAIKOLU LOOKOUT

 

ワイコル渓谷と、カラウパパ半島の東側の海を見通せるワイコル展望台は、3600フィートの高地にあります。

カマコウ自然保護区への未舗装路を、一時間近く4WD車で走ったところです。

 

ワイコルとは「3つの水」の意味で、渓谷にある滝(実際は多数あるらしい)を指しているようです。私たちが訪れた9月はまだ乾季であるため、滝の流れはよく分かりませんでしたが、滝が流れた跡ははっきり分かりました。(写真右)

ワイコル渓谷は霧深いことが多いようで、左の写真は、やや晴れてきた一瞬に撮ったものです。谷の向こうに小さな島が見えますね。この左側がカラウパパ半島です。

この展望台の近くにはキャンプ場があるのですが、水もなく、簡易トイレも使用不可でした。

 

 

 

 

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