HALEAKALA

HALEAKALA SUNSET      - Apr. 2008 -

 

「ハレアカラに夕陽を見に行こう!」

 

なんと8年ぶりのマウイです。

前回のマウイでは、朝陽を見に行ったので、

今回は夕陽を見に行くことにしました。

 

 

のんびりハレアカラ

朝7時のハレアカラ・ハイウエイ

カフルイ方面側を2車線に変更していた

我が家のハワイの朝は早く、6時に宿を出たとしても、けして早い方ではありません。

とは言え、前回、ハレアカラで朝陽を見たときの、朝3時半起床、という時間に比べれば、かなり余裕のある朝でしょう。

 

自転車で降りてくる人々

今日はお弁当を持って、一日こもる予定なので、ワイルクでお弁当を買った後、ハレアカラへ向かいます。クレーター・ロードを登る頃には、既に7時半近く。向かいから次々とダウンヒル・バイク・ツアーの人たちが降りてきます。8年前と違うのは、装備が良くなっているように思えることと、ツアーの始点が下がったらしいことです。前は、かなり山頂に近い場所からスタートしていた、と思うのですが、今は国立公園のゲートの外からスタートしている様子。10マイルも下がったことになります。

 

昼過ぎまで、ゲート近くでのんびりした後、展望台を一つ一つ見ながら、頂上へとゆっくり登ることにしました。この日の日の入りは午後7時少し前、夕陽の時間帯までは6時間以上もあります。

 

LELEIWI OVERLOOK

まずは、クレーター・ロードの17マイルと18マイルの間にある、レレイヴィ展望台へ。ここでは、全く違う、2つの景色を楽しめることができます。一つは、駐車場付近から見る、海に浮かぶ西マウイの景色と、もう一つは、短いトレイルの先にある、ハレ アカラ・クレーターを見下ろす景色です。

 

ママネの花

展望台までのトレイル

レレイヴィ展望台は、ブロッケン現象を観測できることが多い展望台として知られているそうです。「レレイヴィ」という地名には、「骨(IWI)が飛ぶ(LELE)」という意味がありますが、ブロッケン現象を見た古代ハワイアンが、骨(つまり魂)が空中に飛んだと思ったのかもしれませんね。

この日のハレアカラは、午後になってもキレイに晴れていたため、ブロッケン現象は観測できず。ちょっと残念だけど、夕陽を見るにはいいお天気です。古い牧場の囲いやハワイ固有の植物を見ながら、クレーターが見える展望台へ5分程歩きます。

コオラウ渓谷

 

西側の景色が「キレイな景色」だとしたら、東側は「スゴイ景色」。

先に歩く人が、展望台に到着すると「オー」と感嘆の声をあげているのが聞こえていたのですが、私も思わず「おおっ」と言ってしまいました。クレーター内のボコボコの噴石丘や、深い渓谷(コオラウ峡谷)の先の海(地図で見るとケアナエの辺り)、隣りのハワイ島のマウナケアまで見えます。背後からやってくる新参の観光客も「オー」と言うのも、ちょっと面白い。

ただ、ここは風が強くかなり寒い。「寒い、寒い」と言 いながら写真を撮っていたのですが、この後、凍えるほど寒くなろうとは・・・。

 

東側の景色・東マウイとモロカイ

 

KALAHAKU OVERLOOK

次はカラハク展望台へ。クレーター・ロードから外れてしばらくドライブした行き止まりに、展望台の駐車場がありました。この展望台から見える景色は、レレイヴィ展望台と似ていますが、見る角度が違うのでまた変った感じがします。ここは、シルバーソード(銀剣草)がよく見られるらしいのですが、景色に見とれていたせいか、見つけることができませんでした。

 

展望台から見る火口の噴石丘

展望台には、クレーター内にある噴石丘の名前を書いた案内板があり、それを見ながら、神々の名前の付けられた山々を確認できます。 それにしても、寒いぞ。

 

ハレアカラ山頂

サイエンス・シティが見えてきました

カラハク展望台までは、九十九折の道を登ってきましたが、尾根道を真っ直ぐ登る道になりました。正面にハレアカラ天文台(サイエンス・シティ)のドーム型の屋根が見えます。まだ午後2時前ですが、駐車場はガラガラです。

 

山頂の風景は、いつみても不思議です。いくら見ても見飽きないほど。前回は、日の出を見た達成感で、辺りの景色をそれほど見ずに下山してしまったのですが、それではやはりもったいない。

今日は日の入りまで、まだまだ時間があるので、スライディング・サンズ・トレイルをトレッキングしたり、ビジターセンター側にある小山、ホワイト・ヒルに登ったりしました。この2つのショート・トレッキングの間に、登頂証明のスタンプを押しにハレアカラ・ビジター・センターへ。ビジターセンターは、午後4時で閉まってしまうため、ギリギリの時間です。

ハイキングをしているうちに、夕暮れも近づいてきました。山頂側へ移動して夕暮れを待ちます。

 

ハレアカラ山頂から火口をのぞく

 

凍えながら夕陽を見る

山頂にあるシェルター

山頂側の駐車場もガラガラです。車は数えるほどしか停まっていません。これは日の入りの時刻になっても変らず、日の出とは大違いでした。

さて、ビジターセンター側も山頂側も、駐車場は窪地になっています。日の入りを見るためには、この窪地から出て行かなくてはいけません。しかし窪地を出ると、強い風が吹きつけ、堪えられないほどの寒さです。

山頂にあるシェルターでは、周囲の風景をカメラで何枚か撮っては、慌ててシェルターに駆け込んでいる人がいます。シェルターの前からは、ハワイ島のマウナ・ケアとマウナ・ロアのシルエットが見えます。こうしてみると、かなり近い島、という感じ。ハレアカラから半神マウイが、ハワイ島ヒロまでカヌーで駆けつける伝説がありますが、この距離なら神さまならひとっとび、という気もしますね。

 

雲間から海に差し込む光

日が落ちる方向を確認して、車をすぐ近くまで移動することにしました。車の中から空の様子を見つつ、日の入りに丁度いい時間を探ろう、という算段です。ある程度、寒さ対策をしてきたのですが、寒さで5分と外に出ていられません。持ってきた服を (レインギアも!)全部着て、軍手もしましたが、寒い寒い。

隣りに駐車した男性2人は、なんと短パン。大声で「車のキーは閉めたか!」「キーをもっているのは、キミだ!」とハイな調子で話しています。寒いから元気付けのためかな。

夕陽に映える天文台

山頂にシルエット

「やあ、キミは日本からだね」

男性に話し掛けられました。

「富士山より高く登ってきたね!」

富士山の方が高い(富士山3777m>ハレアカラ3055m)けど、まあいいや。

「短パンで寒くないんですか?」

「僕たちはオレゴンから来たんだ、オレゴンはもっと寒いよ」

でも、やっぱり寒そう。写真を撮ると、すぐに帰って行きました。

 

風がなければ、少しはマシなのに・・・と、思っていたら、うまく風を遮れる場所を発見。すでに数人の人たちが寒そうに固まっています。風が当らなければ、なんとかガマンできそうです。

西マウイとラナイの間に落ちていく日は、とてもキレイ。隣りに座っている人たちと、なんとなく一体感が生まれて、ニコニコし合うのもいい感じ。隣りのカップルが、崖に 自分たちのシルエットを写して撮るといいよ、と教えてくれました。

朝陽の時は、人が多くて駐車場も、写真を撮る場所も、窮屈だし、なんとなく我先にという雰囲気。朝陽よりも夕陽の方がいいかもしれないなあ。

 

帰路

あっという間に、暗くなってしまった道を、とにかく下山。前後に車が走っているので、それほど怖くはありませんが、下りはついついスピードを出してしまうので、注意が必要です。でも、登ってくる対向車は、ほとんどいません。8時過ぎにはカフルイまで帰って来れました。夕陽をハレアカラで見るのは、ちょっとくせになりそうかも。

 

黄金に輝く海を山頂から望む

 

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