MAHANA BAY

GO TO THE GREEN SANDS BEACH   - Nov. 2007 -

 

「緑の砂浜へ」

 

 

サウス・ポイントへ

ハワイ島というと、黒砂海岸が有名。溶岩が砕けてできた砂浜は、名前の通りに墨のように真っ黒です。

ボルケーノの南にあるプナルウ・ビーチが有名で、しかもアクセスも簡単なのでハワイ島一日観光では、必ず立ち寄るポイントにもなっているようです。

 

ところで、ハワイ島には緑の砂の海岸というのもあります。ところがこのグリーンサンド・ビーチというのは、なかなか行き難い場所にあるのです。

まずはサウス・ポイントにも近いハワイ島の南端までドライブしなくてはなりません。これが意外に面倒。何しろハワイ島は広いので、 ヒロからでもコナからでもサウス・ポイントは、なかなか遠いのです。

@ A

B

サウス・ポイントへの道、サウス・ポイント・ロードは、レンタカーの保険が効かないという話を聞きます。

でも、レンタカー店でもらう書類をよく読んでも、なかなかどこの道がOKでどこの道がNGかは分かり辛い。サウス・ポイント・ロードも、本当にNGなのか、確かではないので、どうしても不安な方は、レンタカー店に直接聞いてみることをお薦めします。(もちろんレンタカー店によって、対応が違うでしょう。それどころか、店員によって「OK」の人と「NG」の人がいることも・・)

それはともかく、サウス・ポイントへの道(写真@)は、概ね舗装されているので、それほど運転に問題はありません。道幅が狭いので、対向車には注意しないといけないかな。

 

ハワイは電気代が他の州より、かなり高いと聞きます。

そんな理由もあってか、サウス・ポイントには、風力発電用の風車が建っています(写真A)。でも、そのほとんどは、稼動しておらず、近くに寄ると錆びもかなり目立ち、メンテナンスがされていないことが分かります。 この辺りは木がナナメになっているほど(写真B)、風の強い場所ですが、風力発電は、あまりうまくいっていないのかな。

サウス・ポイント・ロードをどんどん南へと下っていくと、ほとんどハワイ島の最南端というところで、道は分岐しています。南方面がサウス・ポイントに続く道、東方面がグリーン・サンド・ビーチへ続く道です。

 

ハイキング

グリーン・サンド・ビーチへ向かうトレイルの入り口近くに駐車します。

なんと一番乗りだったので、辺りに車はなく、どこに駐車したらいいのか、ちょっと困ってしまいました。

というのも、「サウス・ポイントの駐車場はカネを取る」という、ウワサを聞くからです。

私設の駐車場ではないらしいのですが、近くの住民がブースを作り、勝手に料金を徴収するとか。しかも、この徴収係りが、メチャメチャ無愛想だとか。

でも、最近ではこの徴収係りはいなくなっちゃった、と聞いていたのですが、ホントにどこにもいませんでした。いないと、どんなに無愛想か、 会ってみたかったような・・。

C

D

 

さて、グリーン・サンド・ビーチまでハイキングです。

「あ、あそこがグリーン・サンド・ビーチ・・・のわけはないか」

歩き出してすぐに、小さな入り江が見えます。見ると船を引き上げるためのスロープもあります。(写真C)このトレイルでは、釣りに来たらしい地元の人たちによく会いましたが、この辺りは大変良い漁場だそう。

 

入り江から少し内陸に戻るようにトレイルは続いています。トレイルはひたすら草原の中を続いているようです。トレイルには轍の跡があり、車が作ったオフロードであることが伺えます。でも、全体的にみれば、ほぼ平らではあるものの、道そのものはボコボコと起伏があります。地元の人と思われる車も時々通りますが、みな車高の高いトラック。普通のSUV車で来るのはなかなか難しいでしょう。

しかも、トレイルは途中で迷路のように分かれていて、どの道を行けばいいのか、躊躇します(写真D)

「オレはこっちだと思うね」

「えー、こっちだよ」

と、分かれて歩いてみても、結局同じ道に出たりします。

「へへん、10mくらい、こっちの方が短かったね」

「くやしー、でもこっちは、平らだったもん」

などと、くだらない言い合いをしながら歩きますが、それほどにこのトレイルは単調でもあります(写真E)

E

F G H

 

遮るもののない、草原は強い日差しと風がなかなか厳しい。草原の道は、ハワイのトレイルでは珍しいのですが、長く続くと、ちょっと飽きてきます。でも、イリマ(写真F)の花がたくさん咲いているのが、トレイルの彩りになっているよう。

コレア(写真G)だ!」

渡り鳥のコレアがいました。コレアはこのトレイルのような、開けた草地が好きな鳥です。縄張り意識が強いらしく、だいたい一羽でいることが多いよう。

「あ、あっちはアケケケ(写真H)だ!」

アケケケは、コレアと違って、集団でいる方が好きな鳥です。

私たちがアケケケに注意を向けると、アケケケは面倒くさそうに海に向かって飛んで行ってしまいました。鳥は注目されるのがキライなんだよねー。

 

グリーン・サンド・ビーチ

やっとグリーン・サンド・ビーチ(ホントの名前はマハナ・ベイ)に到着です(写真I)

モスグリーンの砂浜が広がっています。でも、どこからビーチに降りたらいいのでしょう。

「あろは村」の管理人、みやさんの情報によると、梯子があるそうですが、おおっ、これかっ!これは、ちょっとコワイかも・・・(←おかげで浜に降りるまで写真が撮れず)。更に、梯子を降りた後は、どう進んでいいのか、途中で分からなくなり、結局オシリを着いてずるずる滑り降りることにしました 、一番の安全策だし・・・。

I

J

K L

ビーチに降りて見ると、砂はそれほど緑には見えません。でも、さらに近づいて見るとキラキラと光る砂粒がたくさん見えます(写真J)

この緑の砂はカンラン石が砕けてできたものだそう。カンラン石というと、ペリドット、8月の誕生石じゃないですか。なんとも豪華なビーチです。

そう聞くと、ちょっと砂を持っていきたくなりますね。でもちょっと考えてください、この島はハワイ島の女神ペレのものです。

ペレの持ち物である溶岩をもって帰ると、不幸なことが起きるというウワサをご存知でしょうか。それなら、このキレイな砂も同じでは・・・・・。

それはともかく、溶岩は持ち帰らなくても、この砂を持ち帰る人もいるようで、ビーチには砂を持って帰らないでと、呼びかけるプレート(写真K)もありました。このプレートを付けた人の、優しい人柄が表れる文面ですね。

 

午前中のこの時間、ビーチには影が全くないので、崖下のくぼみにできた、わずかな日陰に入り込んで、オヤツにします。

パハラ・タウン・カフェで買ってきたマラサダを食べていると、今日の2番目のハイカーがやってきました。私と違って、上手にトレイルを選んで降りてきます。ああ、この道が正解だったのか、帰り道の参考にさせてもらおう。

彼らは、ビーチに降りると、すぐに泳ぎだしました。

グリーン・サンド・ビーチは、なかなか波が荒いのですが。やっぱり上手に浜に降りれる人たちは違うねえ。

 

ビーチを見ていると、波間に黒い影が横切りました。モンクシールのように見えます。2番目のハイカーたちも、「あれ?」という仕草をしているので、私の見間違 いではなさそう。駐車場の辺りに「モンクシールに注意」の立て札(写真L)もあったので、期待して波間をしばらく見ていましたが、モンクシールは上陸して来ませんでした。

 

帰り道

帰路では、何組ものハイカーとすれ違いました。ハイキングしていると、「あとどれくらい歩くかな?」と声をかけられることが、よくあります。この道でも、カップルに声をかけられました、帽子もかぶっていないし、水もあまりもっていないようだけど、大丈夫かな。

「40分くらいですね」と答えると、がっかりしたような感じです。

でも、運のいいことに、彼らは釣りに向かうらしい、トラックに拾ってもらっていました、よかったね。

 

駐車場にもどると、私たちが停めた車の向きが基準になって、何台もの車がキチンと並んでいました。

往路は、写真を撮りながらゆっくり歩いたので1時間半ほどかかりましたが、復路は1時間10分ほどで到着。日差しが暑くて単調なことを除けば、歩きやすくそれほど難しいトレイルではなかったと思います。

でも、後でナアレフで休憩をしていたら、トラックにピックアップしてもらったカップルに会ったのですが、彼女はちょっと靴擦れをしてしまったよう。歩きやすい靴と、たくさん飲み物を持って行くことが大切かな。

 

 

 

 

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