WAIMEA TOWN

TAKE A WALK IN WAIMEA -May 2005−

 

ハワイ島・ヒロでホロホロすると、

オールド・ハワイを覗いたような気分になります。

カウアイで、そんなオールド・ハワイの雰囲気が

残っているのは、どこかな?

そう考えて、ワイメアの町を歩いてみることにしました。

 

「ワイメアでホロホロ」 

 

 

ワイメア付近は道も赤い

WAIMEA TOWN

緑の濃いカウアイを西へ西へとドライブしていくと、いつの間にかハイウェイが赤茶色になっていることに気が付きます。「WAIMEA(赤茶けた水)」の由来となったワイメア川も赤茶色。この川を渡ると、ワイメア・タウンです。

ワイメアは、私たち観光客にとって、ワイメア・キャニオンへの入口の町としての印象が強いかもしれません。ゆっくり歩いてみるとワイメアは、史跡の多い、趣のある町であることが分かります。

 

ワイメア川を渡ってすぐ山側が、ワイメア・タウンの中心地です。と言っても、スーパーなどの数軒の店舗と、銀行があるだけです。ここには、キャプテン・クックの像が立っています。 まずはこの辺りからワイメアをホロホロしましょう。

CAPTAIN COOK STATUE (MAP@)

キャプテン・クック像は、50号線とWAIMEA St.の間にある、中洲のような場所(実はHOFGAARD PARKという公園)に立っているため、見過ごしてしまいそうです。

クックはハワイ島で死亡したことが有名になっており、ハワイ島には彼の名が付いた地名まであります。しかし、彼がハワイ諸島で初めて上陸したのはカウアイのワイメアでした。クックの像も見過ごしてしまいがちですが、上陸地にある記念プレートは、もっと地味です。小さなHOFGAARD PARKですが、キンパラがたくさん集まっていました。

 

BIG SAVE MARKET (MAPA)

カウアイに6店舗あるスーパーマーケット、BIG SAVEはワイメアで創業しました。創業者のカワカミさんは、日系1世。BIG SAVEはかつて「KAWAKAMI STORE」という名前だったそうです。カワカミ・ストアは、ワイメア周辺のサトウキビ・プランテーションで働く人々のために、食料品や日常品を売ることで成長しました。

ワイメアにあるBIG SAVEは、戦後移築した建物のようですが、今でも地元の人たちで賑わっています。

 

WAIMEA ROAD (MAPB)

WAIMEA ROADは、ワイメアのメインストリートでした。19世紀後半から20世紀初めにかけて建てられた趣のある建物が、今でも道沿いに残っています。現在は、寂れているという感じが拭えませんが、古い建物には日系の名前が付いているものが多く、感慨があります。

今は、ワイメア川に突き当たって途切れているWAIMEA ROADですが、かつてはここに橋がかかっていたのだそうです。 橋があったはずの場所を見ていたら、隣家の人に「これからハイキングかい」と声をかけられました。ワイメア川をずっと遡っていくと、トレイルがあるのですが、ここを始点にするのは、かなり大変ですね。

 

FIRST HAWAIIAN BANK (MAPC)

ちょっと寂れた感じの建物が多い、ワイメアですがファースト・ハワイアン・バンクは優雅な外観を保っています。建設されたのは1929年だそうです。

ISHIHARA MARKET (MAPD)

ワイメア・キャニオンをドライブする前に、お弁当を仕入れるのに便利なイシハラ・マーケット。手ごろなお弁当やショーケースに入ったポキもおいしいのですが、注文してから作ってくれるランチ・ボックスのカルビは絶品です。それもそのはず、イシハラ・マーケットの前身はお肉屋さんだったそう。昔は、ワイメア・ロード沿いにお店があったそうです。

 

 

ワイメアをハイウェイ(50号線)沿いに西へ歩いていくと、プランテーション時代の名残がそこここに見られます。廃墟になっているものもあれば、リノベートされてお土産屋さんになっているものもあります。 ワイメアは教会が多い場所です。ワイメア・キャニオン・ドライブ(550号線)への曲がり角は見落としがちなので、角に立つ白い教会を目印にしています。

 

WAIMEA HAWAIIAN CHURCH (MAPE)

カウアイはニイハウ出身のハワイアンが多い島です。ワイメア・ハワイアン・チャーチはニイハウアンが集う教会です。日曜の朝にワイメアをホロホロしていたら、教会から美しい歌声が聞こえてきました。 伸びやかな歌声は ハイウェイ沿いまで届きます。ワイメア・ハワイアン・チャーチは、その賛美歌が素晴らしいことでも知られています。ワイメアの青い空に優しい歌声が響いていました。

 

WAIMEA COMUNITY HALL (MAPF)

ハイウェイを見おろすように建っている大きな建物は、ワイメアのコミュニティ・ホールでした。1933年に木造で建築され、今では子供たちの教育施設のクラブハウスとして使われているようです。 またこの建物は、合衆国の歴史的建造物にも指定されています。ワイメア・コミュニティ・ホールが建つOLA ROAD沿いには、古い建築物が多く残っています。

 

WAIMEA THEATRE (MAPG)

ワイメア・シアターは、1938年の建造。アールデコ調のモダンな外観をしています。 1972年に閉鎖され、1992年にはイニキによって建物は深い傷を負いました。しかし、その後リノベートされ、現在は260席ある映画館として、現役に復帰。地元の人々の憩いの場にもなっているようです。

WAIMEA SUGAR MILL (MAPH)

カウアイでは稼動しているシュガーミルは、GAY & ROBINSONのみ。ワイメアには、廃墟になった製糖工場 が残っています。ワイメアのシュガーミルは、1884年に作られ、1969年に操業を停止しました。現在、この跡地ではWEST KAUAI CRAFT FAIRが開かれており、ちょっとしたお土産を買うのにも便利です。

GOLDEN SHOWER TREE (MAPI)

ワイメア・キャニオン・ドライブ沿いには、みごとなゴールデン・シャワー・ツリーが並んでいます。この並木道は1930年代に植栽されたそうです。50号線のオラ・ロードの近くにも大きなゴールデン・シャワー・ツリーが並んでいます。こちらも大変きれいです。

 

ワイメアは、ナヴィリナヴィリ港やポート・アレン港ができる前は、カウアイで一番栄えた港町でした。町も海に近い場所から発展したのですが、現在はその面影はあまり残っていません。プランテーション時代の名残が見られる民家も多く、5月に訪れたときは、民家の庭に大きなマンゴーがたわわに実っていました。

 

CAPTAIN COOK LANDING MARKER (MAPJ)

1778年1月19日にキャプテン・クックがハワイ州に初めて上陸した記念プレートがワイメア川の近くにあります。かなり地味です、プレートの付け方も適当な気がするし。

WAIMEA PIER (MAPK)

ワイメアの埠頭から見る海は、赤茶色。泳いでいる人もあまり見かけません。手すりもない埠頭を歩くのは、ちょっと怖かったです。のんびり釣り糸を垂れるおじさんがいました。

 

ワイメアをホロホロするのは、実はすごく暑い。カウアイの西側、ワイメアやハナペペは、晴れて乾燥していることが多いのです。ホロホロするのは夕方や、早朝の方がいいかもしれません。あまりの暑さにガマンできなくなったら、JO−JO’S(MAPL)でシェイブアイスを食べましょう。

 

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