ELEPAIO IN THE FOREST -May 2006−
ハワイに行く目的が、どんどん変わっている我が家。 最近では「バードウォッチ」は、ハワイでする事リストのかなり上のほう。 そういうわけで、思いもかけず、たくさんの鳥に会えたりすると とても嬉しかったりします。
「エレパイオの森」
小雨のコケエ
朝から小雨模様のコケエ。 朝一番に、プウオキラ展望台付近で、バードウォッチングをしていた時に雨が降り出しました。時折、止んでいた雨ですが、時間が経つにつれ止む気配がありません。こんな時でも、少し山を降ると、雨が止んでいたりするので、コケエ・ロッジに近い辺りを歩くことにしました。
コケエ・ロッジの近くまで降りると、雨も小止みになってきました。コケエ・ロッジ近くのKumuwela Rd.を800mほど車で進みます。この道は未舗装路で保険が効かない上、今日は雨でぬかるんでいます。ゆっくり慎重に進んで、目印の大きなエンゼル・トランペットの木に到着しました。この木の横に車を停めて出発です。 この木は、’02年にコケエ・ミュージアムのWONDER WALKSに参加した時にも、車を停めた場所です。「PARK HERE」と書かれた看板には、トレイルへの矢印が書かれています。WONDER WALKSでは、左の道を進みましたが、今回は右側の道、小雨が降っているのでレインコートを着て出発です。
少し歩くと、Camp Sloggettに着きます。ここはYWCAのキャンプ地です。このキャンプ地のすぐ右手からHalemanu−Kokeeトレイルが始まります。 トレイルは、草に埋もれるように続く細い道です。カウアイでは、雨の後は多くのトレイルはドロドロになり、うんざりさせられます。お気に入りのハイキングシューズが赤土まみれになるのは、辛いものです。
しかし、このトレイルは、草深いせいか、赤土ドロドロはほとんどありません。 その代わりに、雨に濡れた草が、足元を濡らします 。私は膝下までの靴カバーをしていたのですが、それでもトレッキングシューズの中が少し湿ってしまいました。靴カバーなしのオットのトレッキングシューズは、トレッキング終了の頃にはかなりジメジメ状態になってしまったようです。トレッキングパンツの裾はびしゃびしゃ。
後で、うちにあるガイドブックをよく読んだら、晴れている時でも、レインギアのパンツ着用をオススメしていました。そこまでしなくても、靴カバーはあるといいかも。
エレパイオに出会う 始めはやや視界が開けた尾根のような道でしたが、次第に深い森へと入ってきました。周囲は大きなオヒアやコアの木が多く、トレイル沿いにはマイレなどもよく見かけます。 コケエの他のトレイル同様、外来種のランタナやストロベリーグアバも見かけますが、なんと言ってもブラックベリーが多く、棘だらけの枝で行く手を遮ります。5月のこの時期、ブラック・ベリーは白い可愛らしい花を咲かせているのですが、その棘は鋭く、服などが引っかかることもしばしば。トレッキング用ステッキで、棘のある枝を押さえつつ進みます。
「あれっ、茂みで何か動いた」 トレイルの脇の茂みで何かが動いています。
「エレパイオだ」 枯葉の上を歩いていたのはカウアイ・エレパイオでした。森の奥にはたくさんのエレパイオが暮らしていました。エレパイオは、茶色の地味な羽で、なかなか見つけにくいのですが、独特の鳴き声が見つける目安になります。トレイルを歩いていると、エレパイオの鳴き声に呼び止められます。 「スイーチョン」と、鳴くエレパイオは、鳴く時に尾羽が上がるのがカワイイ。大きな目や、小首をかしげるような仕草も、見ていて飽きません。 このトレイルは、今まで歩いた中で、一番エレパイオに出会えた場所でした。数メートル歩くごとに、「スイーチョン」という、エレパイオの鳴き声に立ち止まってしまいます。1マイルほどの道のりですが、かなりゆっくりペースで歩いてしまいました。
トレイルの端
さて、トレイルの終点は、Halemanu Valley Rd.。キャニオン・トレイルにも続く未舗装の道です。この終点の辺りには家が数件あります。 「本当に、ここがハレマヌ・トレイルの終点なのかなあ。なんだかヤブの中を出てきたような気がするけど」 Kumuwela.Rd.側と違って、こちらはトレイルの入口がはっきりしません。 「あ、ここでいいんだよ。立て札もあるし!」 でも、ヤブや木に紛れて立て札も、トレイルも、とても分かり難い。こちら側からハレマヌ・トレイルを探すのは、ちょっと難しいかも。 ここから、私たちはトレイルを戻りましたが、途中で雨がひどくなってきて、早足でトレイルを歩きました。往復で2マイルちょっと。雨が降っていても、とても楽しいトレッキングでした。コケエの森は、いいですねー♪
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