HUNT A T-REX ! 2 −May 2004−
映画も続編がありましたが、 前回、恐竜に会えずに道半ばで帰ってきたので、 再びワイアレアレの麓、ジュラシック・パークを目指しました。 今度は恐竜に会えるでしょうか?
「T-REXを探せ!U」
HIKING AT JURASSIC PARK, AGAIN
ワイアレアレの麓へのハイキングも2度目です(一度目はこちら)。ケアフア森林公園の先は、保険の効かない未舗装路ですが、2度目と もなると、あまり運転に不安がありません。先が分かっている道は、運転も楽ですよね。それに半年前に比べて、未舗装路も少し整備されたようです。 この未舗装路を進んでいると、森の中を黒い影が横切ることがあります。シャマです。背中が黒いため、真っ黒な鳥に見えますが、お腹は鮮やかなオレンジ色。怖がりなのですが、人間が車にいることがイマイチ理解していないようで、車でジリジリ近寄って、写真を撮ることができました。
車を通称「ジュラシック・パークのゲート」の少し手前に停めて、歩き出します。 馬蹄形になったワイアレアレのクレーター部分へのアクセス路は、意外にも歩きやすい道です。あまり起伏もなく、広い道で、しかもゲートから15分くらいで終点まで到達できます。 しかし、前回は抜けるように青い空の下、はっきりとワイアレアレが見えていたのですが、今回はどんよりとした雲に隠れて、ワイアレアレの景色はイマイチです。 実はワイアレアレに降る雨は、4月から5月はかなり多く、9月に比べて倍近い雨量があるようです。そのためか、9月には見えなかった山肌を流れる滝が見 えました。
さて一見、常夏に見えるハワイでも、四季の移り変わりは、はっきり分かります。 この時期は、鳥たちの様子が秋とはかなり違いました。 「あ、うぐいすだ」 姿は確認できませんが、うぐいすの鳴き声がします。おそらくメジロ同様、日本からの移住者が持ち込み、篭脱けした鳥の子孫でしょう。うぐいすはずっと鳴いていましたが、ケッキョケッキョという「谷渡り」の囀りは聞こえませんでした。谷渡りはうぐいすの鳴き方では警戒の鳴き方なので、外敵やライバルが少ないからかもしれません。 いい匂いのするピンクの花がいっぱい咲いていました。日本の梅を大きくしたようなこの花は、グアバ種の花でしょう。9月にはグアバがたくさん実っていて、ムッとするほど甘い匂いがしていましたが、それに比べて花の香りは柔らかい感じです。 道が左に大きくカーブして、川が見えてきました。一応ここで終点です。 終点地点は大きな石がごろごろしている川です。この川の水は、堰で止められ、水路に流し込まれる仕組みができていました。水は水門を通って川にもどるものと、水路をジャングルハイクの方へ流れるものに分かれています。メネフネ・ディッチなどと同じ仕組みで、山肌に作られたトンネルを通って水路は続いていくようです。
JUNGLE HIKE
ワイアレアレの麓から引き返して、ジャングル・ハイクへと進みます。 ジュラシックパークのゲートから歩いてくると左手にティの茂みが見えるので、それが目印です。 ワイアレアレ・クレーターの堰から水路は、ここへ続いています。ティ沿いの道を行くと、ハウの大木が道を塞ぐように生えていました。ハウの絡み合った支柱根を跨ぎながら道を進みます。
この道は、細い山道です。山に沿って細い道を登っていくと、オヒアに来たアパパネの姿を見つけました。そろそろ夕方なので、 晩ゴハンを食べに来たのでしょうか。 山を下ると川に出ました。カウアイの地図を見ると、この川はワイココ・ストリームという名前が付いてる、ワイルア川の支流のひとつです。ティの茂みから15分ほどで到着しました。崖などもありますが、楽なトレッキングと言えるでしょう。 先ほどの水路は、ここに通じていました。この水路は、ワイココ・ストリームを越えてさらに南へ続くようです。 ワイココ・ストリームも大きな堰になっていて、水の中を歩いていけばさらに先に進めるのですが、私たちはここで引き返すことにしました。 お天気は今ひとつでしたが、春の植物や鳥を楽しむことができました。恐竜はテーマパークに出稼ぎ中だったみたいだけど・・・。
ワイアレアレの麓
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