GARDENS IN GARDEN ISLAND −Sep.2003−
「ガーデンアイランドのガーデンに行く」 <リマフリ・ガーデン> カウアイにある3つのNTBGのガーデンのうち、 唯一ノース・ショアにあるリマフリ・ガーデンのガイド・ツアーに参加しました。 NTBGのHPは、LINK からリンクしていますので、ご覧下さい。
- LIMAHULI GARDEN - 準備
NTBGのHPからツアーの予約ができるようになりました。 リマフリ・ガーデンは日本語のツアーはありません。ツアーも一日一回しかないので、早めの予約がいいかもしれません。 虫除けや雨具はリマフリ・ガーデンでも貸して頂けますが、炎天下の2時間以上のツアーになるので、帽子や水、日焼け止めなどの対策も必要でしょう。日焼け止めも貸していただけますが、お肌にあったものがいいですよね。 リマフリ・ガーデンはノース・ショアの舗装路の行き止まり、ケエ・ビーチの近くにあります。ハナレイからも距離があるので、ツアーの開始時間に間に合うよう、余裕を持ってドライブしたほうがいいと思います。
ガーデンツアー 10時からのガーデンツアーにあわせて、リマフリに到着しました。 ヴィジター・センターでツアーの予約してあるむねを告げようとすると「NOPUね!」と、いきなり名前を呼ばれてしまいました。 虫除けや雨具の説明を受け、ヴィジター・センターのそばのパンの木の下で待つように言われます。 このパンの木の下からツアーが開始です。 ツアーのメンバーは私達を含めて15人ほど。ほとんどが、車でリマフリ・ガーデンまでやってきた観光客ですが、自転車で来た(どこから!?)3人組などもいて、ちょっとびっくりです。3人とも水着姿でした。ワイルドですね。
ガイドのFredieさんがいらしてガーデンツアーの開始です。 「この石を見て下さい」 Fredieさんは、ヴィジター・センターの近くにある石を示されました。 「ここにペトロ・グリフが描かれています」 え!見たい見たい!!ペトログリフを見るのは初めてです。 「何に見えますか?」 と、言われても、ただの石の傷にしか見えません。 「これは、帆船、そしてこれはカメです」 言われてみると、そう見えなくもないですが・・・。ペトログリフは、偽物が大変多く、はっきり描いてあるものは古代ハワイアンが描いたものではない確率が高いそうです。でも、このペトログリフは教えてもらわないとわからないですね。
「ペトログリフにも描かれる様に、ハワイアンにとってホヌ(カメ)は重要な動物でした。今日もカメのTシャツを着ている人がいますね。ハワイに来て買ったんでしょう?」 そうなんですよね、メインランドから来た方は『HAWAII』などのロゴがバーンと胸に付いたTシャツをヒロ・ハティなどで買って、すぐに着てらっしゃるんですよね。 「ホヌのTシャツを着ている方は・・・3人もいらっしゃいますね。ああ、あなたのはタロですね」 タロのTシャツ・・・って夫でした。我が夫もハワイTシャツ愛好者なんです。ちょっと方向が違うけど・・。 ペトログリフがあるように、リマフリ・ガーデンのある場所は、 古来よりハワイアンにとって重要な場所でした。アフプアアの地形はバリ・ハイとして知られるマカナ・マウンテンやカーネ石のある山に囲まれ、リマフリ・ストリームが流れています。 ここは、ハワイアンの共同体があった場所のひとつでした。
Fredieさんは、ひとつひとつの植物の説明や、ハワイの伝説を丁寧に話してくださいます。 その間にもノースの変わりやすい天気は、雲を呼んで雨を降らせたり、焼け付くような日差しが射したり、と目まぐるしく変わります。ヴィジター・センターでお借りした傘も、雨傘になったり、日傘になったりと大活躍です。 「この花は何かご存知ですね、そうプルメリアです。かわいらしい花ですが、この白い樹液は毒性があります」 「まあ、大変」「プルメリアには気をつけないとね」 ツアーのみなさんは、リアクションが大変いいんです。 「この木はマンゴーです」 「へえ、マンゴーだってさ」 「樹皮に触るとかぶれることがありますよ」 「え、早く言ってよ〜、触っちゃった〜」「あなた、さっきのプルメリアも触ってたじゃない」 ツアーの楽しさは、こうしたメンバーのリアクションにも支えられているんですね。リマフリと同じNTBGのマクブライド・ガーデンのガイド・ブックにも書いてありましたが、植物園には有毒な植物もしばしば展示してあります。あまり植物に触ったりしないほうがいいようです。マンゴーに触った男性は大丈夫だったかな?
リマフリは山に囲まれた地形なので、見学コースには多少のアップ・ダウンがあります。しかし、その分ガーデンを見渡すいくつかのヴュー・ポイントもあり、ガイド・ツアーに参加しなくても楽しめるでしょう。 ハワイ固有種など貴重な植物が多く、ヴィジター・センターで頂く小冊子(日本語版もあり、ガイドツアーでは、ツアー終了後に配られます)に、植物の説明がくわしく掲載されています。 2時間半のガイド・ツアーも、ヴィジター・センター近くのナウパカの茂みの前で終わりです。Fredieさん、ありがとうございました! ナウパカの悲しい伝説を聞いて、初老の男性が「Great,....great story」と感慨深げに呟いておられたのが印象的でした。
アフプアアのタロ畑を見下ろす
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